ジェフリー・ハンター
Higgins
ディーン・ライズナー、マイケル・ザゴの脚本を、ウィリアム・コンラッドが監督した西部劇。撮影はバート・グレノン、音楽はデイヴィッド・バトルフが担当した。出演は「キング・オブ・キングス(1961)」のジェフリー・ハンター、「シャレード」のジェームズ・コバーン、プレストン・フォスターなど。製作はマイケル・マシェコフ。
テキサス州タスコサ町に巡回裁判がやってきた。弁護士のヒギンズ(ジェフリー・ハンター)は、頭がきれて度胸がよく、西部一帯にその名を知られた人気者だった。彼は旧知の女リタが殺人容疑で逮捕されたのを知ると弁護をかって出た。裁判の時タガートという男が現場を見たと証言したが、身元を洗ってみると彼はコールという金持ちに雇われた偽証者だった。リタに傾倒していたコールは彼女を窮地に追いつめた上で、自分のものにする魂胆だったのだ。しかし事件は簡単には片づかなかった。タガートが殺されたのだ。やがてリタの夫ディラードが自首した。彼は妻にぬれぎぬを着せるなとタガートにいったら、彼が大金を要求したので射殺したと言うのだった。再び裁判が開かれ、ヒギンズが弁護をひきうけた。その時リタは真犯人は自分で、夫は自分のかわりに罪をかぶったのだといった。しかし調べてみるとタガートは2発射たれており、2発目が致命傷だった。リタの拳銃は単発だった。ヒギンズがコールに鋭い目を向けた時、コールはいきなりヒギンズに拳銃を突きつけた。その時コールに、拳銃を捨てろとどなったのは、ヒギンズといつも対立している早射ちで有名な執行官パーマーだった。コールは逮捕され、ヒギンズはパーマーの男の友情に感謝した。やがて巡回裁判の一行は次の目的地へと去っていった。
[c]キネマ旬報社