ホウ・シャオシェン、ジャ・ジャンクーらの作品で音楽を担当する半野喜弘の監督デビュー作。過去を隠し、別人として暮らす男。ある夜、同僚が家にやって来て無理やり女を預けていく。次第に惹かれていく二人だったが、哀しい運命の皮肉が待ち受けていた……。出演は、「るろうに剣心」シリーズの青木崇高、「天の茶助」の大野いと、「セトウツミ」の岡山天音。
ストーリー
“飯田健次”と名乗り、完璧な別人を演じている男(青木崇高)。勤務先の工場で真面目に働いているが、人との関わりを拒む彼の過去を知る者はいない。ある夜、同僚の下田(岡山天音)が家にやってきて、惚れた女が男から逃げたいと言うので匿ってほしいと頼む。健次は断ろうとするが、最後には渋々引き受ける。工場に警察がやってきて、工場で盗みを働いた下田が捕まったと伝えられる。理美と名乗るその女(大野いと)も正体は謎に包まれていた。健次は、理美の前では偽装をやめるようになる。ある夜、過呼吸を起こした理美を健次が抱きしめて介抱し、二人の距離が縮まる。理美に求められ、健次は自分のことや理美と同じ名の亡くなった姉のことを語り出す。釈放された下田が理美を連れて行こうとするが、健次との親密さに激怒する。理美は下田をつっぱねる。ある雨の日、理美はナイフを手に、27日だけが四角で囲まれたカレンダーを見つめる。帰って来た健次に、「くぼかわのりおって誰?」と理美が詰め寄る。健次は白を切るが、問い詰める理美にうろたえながら家を飛び出す。家に戻らない健次を心配した理美が工場にやってくる。健次に追い返されるが、それでも待とうとすると、業者の二人組が理美に絡んでくる。たがが外れた健次はものすごい剣幕で男たちに暴力をふるい、工場をクビになる。そして二人の過去が明かされていく……。
スタッフ
監督、脚本、音楽、編集
半野喜弘
撮影監督
山田達也
美術、衣装
宮本茉莉
メイク、ヘア
有路涼子
録音、フォーリー、整音
今村寿志
助監督
玉澤恭平
助監督
宮瀬佐知子
助監督
成良恭平
プロデューサー
松田広子
制作担当
安田憲邦
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
- 映倫区分
- G
- 製作年
- 2016年
- 製作国
- 日本
- 配給
- ビターズ・エンド
- 初公開日
- 2016年11月19日
- 上映時間
- 83分
- 製作会社
- 企画・製作プロダクション:オフィス・シロウズ
- ジャンル
- 恋愛、 サスペンス・ミステリー
[c]『雨にゆれる女』members
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