英国営放送BBC制作によるシェイクスピア原作をもとにした歴史ドラマシリーズの劇場版。通称“ヘンリアド”と呼ばれる4作品の1作目。従弟のボリングブルックとモウブレーを国外に追放したリチャード二世は、ボリングブルックの父の遺産を全て手に入れる。出演は、「パフューム ある人殺しの物語」のベン・ウィショー、「007 スペクター」のロリー・キニア、「その女諜報員 アレックス」のジェームズ・ピュアフォイ、「X-MEN」シリーズのパトリック・スチュワート、「ビトレイヤー」のデビッド・モリッシー、ドラマ『名探偵ポアロ』のデヴィッド・スーシェ。監督は、「トゥルー・ストーリー」のルパート・グールド。
ストーリー
従弟のヘンリー・ボリングブルック(ロリー・キニア)とトマス・モウブレー(ジェームズ・ピュアフォイ)の諍いを解決する必要に迫られたリチャード二世(ベン・ウィショー)は決闘で事態を収拾しようとするが、二人の剣が互いを傷つける直前で止めに入り、二人を王国から追放する。ボリングブロックの父親ランカスター公ジョン・オブ・ゴーント(パトリック・スチュワート)の容態が悪化すると、リチャード二世は彼を見舞うが、ジョン・オブ・ゴーントに叱責される。ジョン・オブ・ゴーントの死後、リチャード二世は彼の資産を全て手中にすると、それを軍資金にしてアイルランドの反乱軍との戦争へ向かう。リチャード二世の留守中にボリングブルックはイギリスに舞い戻り、父親の遺産を受け継ぐ権利を主張する。ボリングブルックの味方をするノーサンバランド伯(デビッド・モリッシー)とヨーク公(デヴィッド・スーシェ)はリチャード二世を幽閉し、王位を退くよう求める。