第72回ヴェネチア国際映画祭で男優賞と脚本賞を受賞したラブストーリー。厳格な裁判官ミシェルは、陪審員として現れた女医ディットと法廷で再会。ディットは、かつてミシェルが思いを寄せた相手だった。この再会が、冷徹なミシェルの行動を変えてゆく……。主演は「危険なプロット」のファブリス・ルキーニ。シセ・バベット・クヌッセン(「インフェルノ」)は、本作でセザール賞助演女優賞を受賞。監督・脚本は、「大統領の料理人」のクリスチャン・ヴァンサン。
ストーリー
ミシェル(ファブリス・ルキーニ)は、厳格で人間味がないと恐れられている裁判官。ある日の法廷で彼は、思いがけない人物と再会する。かつて入院していた時に想いを寄せた女医のディット(シセ・バベット・クヌッセン)が、陪審員の1人として姿を現したのだ。当時、彼女に受け入れられなかった気持ちが蘇り、動揺を隠せないミシェル。彼女の優しさは、患者に対する医師としてのものでしかなかったからだ。だが、その再会は裁判長としてのミシェルの行動を変えて行くことになる。冷徹だった彼の審議は、ディットとのやり取りを経て、次第に人間らしい温かみを帯びてゆく。その変化は、やがて彼女の心も動かし始める……。
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