1972年2月19日、マンハッタンのジャズ・クラブで凶弾に倒れた天才トランぺッター、リー・モーガンの真実に迫るドキュメンタリー。凶行に及んだ内縁の妻ヘレン最晩年のインタビューに、友人や関係たちの証言、モーガンの貴重な演奏シーンや肉声も収録。第73回ヴェネチア国際映画祭上映作品、ストックホルム国際映画祭ベスト・ドキュメンタリー賞ノミネート、トロント国際映画祭オフィシャル・セレクション。
ストーリー
若干18歳で名門ブルーノート・レコードからデビューするなど稀なる才能でスターダムを駆け上がったトランペット奏者リー・モーガンは、1972年2月19日深夜、雪のマンハッタン・イーストヴィレッジにあるジャズ・クラブ“スラッグス”にて33歳で人生の幕を閉じた。ドラッグで転落した彼を二人三脚で救い出したひと回り年上の女性ヘレンとの出会い、二人に対するミュージシャン仲間からの温かい眼差しや評価、その関係を崩壊させるガールフレンドと凶行……。運命の引き金を引いた内縁の妻ヘレンが最晩年に残した唯一のインタビューをはじめ、ミュージシャンたちの最新証言、当のガールフレンドのジュディス・ジョンソン、事件現場となったスラッグスのオーナーらも登場し、リー・モーガン本人の貴重な演奏映像や肉声も交えてその生涯に迫る。