サンゴ礁やマングローブなど豊かな自然に恵まれ、絶滅危惧種ジュゴンが生息する沖縄・辺野古の海。この地で進められている米軍基地建設に反対する自然保護団体や研究者、地元住人の姿を通して、自然と共に生きることの意味を考えるドキュメンタリー。メガホンを取ったのは、北アイルランド出身で、長年、広告制作に携わってきたリック・グレハン。
ストーリー
沖縄の辺野古・大浦湾。森や川、マングローブ、さらには干潟や海草藻場、サンゴ礁まで……。豊かな自然と生命に満ちあふれたこの海に、新しい米軍基地を建設するため、日本政府は埋め立て工事を開始した。埋め立て場所は、絶滅危惧種のジュゴンの餌場である海草藻場が広がるサンゴ礁。この計画に反対する人々や研究者、自然保護団体は、この海と自然を守ろうと、20年以上抗議活動を続けてきた。ジュゴンとはどのような生き物なのか。大浦湾にはどのような生き物が暮らしているのか。基地建設について、自然保護団体、研究者、抗議活動に参加する市民、地元地区の住民はどんな思いを持っているのか。そして、私たちは何を守らなくてはいけないのか。沖縄の豊かな自然の中での発見や体験を通して、ジュゴンが暮らすこの海と共に生きていくことの大切さを考える。