思春期の心の揺らぎを掬い取り、第64回ベルリン国際映画祭で国際批評家連盟賞およびテディ賞に輝いた青春ドラマ。幼馴染のジョヴァンナに支えられながら高校に通う目の見えないレオ。ある日ガブリエルが転校してきたことから、3人の気持ちが変化していく。2010年製作のエル・ヒベイロ監督短編作品「今日はひとりで帰りたくない」(原題:Eu Não Quero Voltar Sozinho /英題:I Don't Want to Go Back Alone) が人気を博したことから、同じキャストを起用し長編映画化した。2015年アカデミー賞外国語映画賞ブラジル代表作品。SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2014長編コンペティション部門脚本賞受賞。ブラジル映画祭2015上映作品。
ストーリー
両親と心優しい祖母、いつもそばで支えてくれる幼なじみのジョヴァンナに囲まれて暮らす目の見えないレオは、はじめてのキスと留学を夢見る高校生。何かと心配ばかりする過保護気味な両親を少し鬱陶しく思うようになってきた、ごく普通の少年だった。彼のクラスにやってきた転校生のガブリエルは、目が見えないレオをからかうこともせず、二人は自然と親しくなる。ガブリエルと一緒に過ごすうちに映画館に行ったり自転車に乗ってみたりと初めての体験を重ね、知らない世界を知っていくレオ。やがてレオとガブリエル、そしてジョヴァンナ、それぞれの気持ちに変化が訪れる。