監督、脚本
映像作家・村田朋泰のコマ撮りアニメ集。 NHKプチプチ・アニメ『森のレシオ』 の一篇「こうかんトリ」やMr.Children『HERO』のミュージックビデオに起用された「白の路」、生と死の間の世界を紡ぐ「松が枝を結び」など厳選8作品を一挙上映。上映作品は、東日本大震災を契機に構想された「生と死にまつわる記憶の旅」5部作から「木ノ花ノ咲クヤ森」(2015/Galileo Galilei『サークルゲーム』MV起用)「天地」(2016)「松が枝を結び」(2017)、第9回広島国際アニメーションフェスティバル優秀賞を獲得した「朱の路」(2002)、Mr.Children『HERO』MVに起用された「白の路」(2003)、NHKプチプチ・アニメ『森のレシオ』から「こうかんトリ」(2012)、第13回文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品およびSKIPシティ国際Dシネマ映画祭2010奨励賞に選ばれた「家族デッキVol.1 高田家の春」「家族デッキVol.2 家族旅行」。
ストーリー
記憶を失ったウルフがすべてを消し去ろうとする二人のハンターから逃走しながら過去の痕跡を探す「木ノ花ノ咲クヤ森」。自然現象により日本列島が生まれる国土が整っていく様子と神々の物語をコンセプチュアルに描く「天地」。震災で引き裂かれた双子の姉妹を綴る「松が枝を結び」。娘を亡くした悲しみを抱えるピアニストが朱の花を差し出す少女と出会い旅に向かう「朱の路」。短い季節の思い出と切ない痛みとともに少年だった頃の路を辿る「白の路」。氷の世界に住む少女レシオとその友だちジャモンが、こうかんトリのヤップと物々交換をしに行く「森のレシオ こうかんトリ」。桜舞う季節、東京下町にあるタカタ理容店に住む七福神の髪様が起こすイタズラにより高田家に少し不思議なことが起こる「家族デッキVol.1 高田家の春」。野球好きのお父さんがテレビで野球観戦していたところ、髪様が高田家にあるものを残していく「家族デッキVol.2 家族旅行」。作り込んだ造形と繊細な動きにより情感を生み出し日本人のアイデンティティを探る映像作家・村田朋泰の、15年にわたる創作活動の中から厳選した8作品を一挙上映。