クォン・ヘヒョ
キム・ボンワン
「自由が丘で」のホン・サンス監督による「お嬢さん」のキム・ミニ主演の人間ドラマ。小さな出版社で働き始めたアルムは、出勤初日に社長の妻から夫の愛人だと疑われる。その夜、社長の本当の不倫相手である前任者が現れ、アルムは思わぬ展開に巻き込まれる。出演は、「隠された時間」のクォン・ヘヒョ、「ひと夏のファンタジア」のキム・セビョク、「LUCK-KEY/ラッキー」のチョ・ユニ。
アルム(キム・ミニ)は大学教授の紹介で、評論家としても有名なボンワン(クォン・ヘヒョ)が社長を務める小さな出版社“図書出版カン”で働くことに。ボンワンは毎朝4時半に起きて出勤し夜遅くまで帰らないため、妻(チョ・ユニ)は浮気を疑っている。出勤初日、ボンワンは近所の中華料理店で昼食を共にする。敬語はやめようと一気に距離を縮めようとするボンワンに、アルムは戸惑いを覚える。評論家として文芸賞の選考委員を務めるボンワンに、アルムは文芸誌に応募していることを話す。ボンワンはアルムに小説を見せてくれと言い、嬉しくなったアルムはボンワンに、「生きる理由は?」と問いかける。ボンワンがすぐに答えられないでいると、アルムはよどみなく自分の意見をぶつける。ボンワンは圧倒され、感心するしかなかった。ボンワンは不倫関係にあったアルムの前任者チャンスク(キム・セビョク)を思い出していた。同じ店で、チャンスクに卑怯な人間だと酷く責められたのだ。その日の午後、浮気の証拠を見つけたボンワンの妻が出版社に踏み込んできて、アルムを愛人と勘違いして殴りつける。アルムは今日が初出勤だと説明するが、妻は信じない。ボンワンは、不倫相手は外国に行き、居場所は知らないと答える。夜、ボンワンはお詫び代わりにアルムを食事に連れて行く。アルムは仕事を辞めようとするが、ボンワンに引き留められる。ところが、そこにチャンスクが現れる。ボンワンとチャンスクは愛を確かめ合うと、また一緒に仕事をすることに。舌の根も乾かぬうちに仕事を辞めてほしいと頼まれたアルムは憤慨するが、ボンワンが持って行っていいと言った本を持ち出し、出版社を去る。ボンワンは、妻がアルムを愛人だと勘違いしていることを利用して、不倫関係を続けようとする。アルムは、タクシーの窓から雪を眺めながら、自分が信じることに思いを馳せる。それから、評論で有名な賞を受賞したボンワンにお祝いを伝えようと、アルムが出版社を訪れると……。
監督、脚本
撮影
編集
録音
音響
制作プロデューサー
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