監督、製作、編集
「港町」の想田和弘監督がミシガン大学の映画作家たちと共に撮りあげたドキュメンタリー。全米最大のアメリカンフットボール・スタジアム“ザ・ビッグハウス”を舞台に、教育とスポーツとビジネス、人種や階級、宗教問題などアメリカが抱える問題を照らし出す。独自のルールに基づく“観察映画”第8弾で、想田監督が初めてアメリカを舞台に撮影。ミシガン大学映像芸術文化学部・アジア言語文化学部教授のマーク・ノーネス、同大学のシニア・レクチャーラーであるテリー・サリスが監督・製作として名を連ねる。
ストーリー
全米最大のアメリカンフットボール・スタジアム、通称“ザ・ビッグハウス”。パブリック・アイビーと称される名門ミシンガン大学が誇るミシガン・ウルヴァリンズの本拠地である。建設されたのは1927年。収容人数は10万人以上、地元アナーバー市の総人口に匹敵する。想田和弘と16人の映画作家たちが廻すキャメラが捉えたダイナミックなプレイ、熱狂する観衆、バックヤードで国民的スポーツを支える様々な人々……。それらの映像群が、想田の大胆かつ緻密なモンタージュによって、まるで巨大な生命体のように機能するスタジアムの全貌を描き出していく。それは現代アメリカの縮図でもある。教育とスポーツとビジネスの関係。人種や階級、格差、宗教問題。台頭するナショナリズムやミリタリズム……。アメリカが誇る文化と抱える問題とが“ザ・ビッグハウス”という小宇宙に浮かび上がる。
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作品データ
[c]2018 REGENTS OF THE UNIVERSITY OF MICHIGAN
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