急速な近代化の波が押し寄せるブータンに生きるある家族を追ったドキュメンタリー。16歳のゲンボは、1000年以上先祖代々受け継いできた寺院を引き継ぐために学校を辞め、戒律の厳しい僧院学校に行くことに悩んでいた。やがて子供の想いと親の願いが衝突し……。監督を務めたブータン人のアルム・バッタライと、ハンガリー人のドロッチャ・ズルボーは、若手ドキュメンタリー制作者育成プログラムで出会い、国をまたがる6つの財団から資金を獲得し、国際共同製作の枠組みで本作品を完成させた。
ストーリー
ブータンの中部ブムタンにある小さな村。16歳のゲンボは、1000年以上もの間、家族が代々受け継いできた寺院を引き継ぐために学校を辞め、戒律の厳しい僧院学校に行くことについて思い悩んでいた。一方、自らを男の子だと思い、ブータン初のサッカー代表チームに入ることを夢見る15歳の妹・タシは、自分の唯一の理解者である兄に遠く離れた僧院学校に行かないでほしいと思っていた。そんななか、ゲンボとタシの父は、子供たちが将来苦労することなく暮らせることを願い、ゲンボには出家し仏教の教えを守ることの大切さを説き、タシには女の子らしく生きる努力をすることを諭すのだった。思春期の子供たちは自分らしい生き方を模索するが、それが何かはまだわからない。急速な近代化の波が押し寄せるブータンで、子供たちの想いと親の願いは交差し、静かに衝突する……。
スタッフ
監督
アルム・パッタライ
監督
ドロッチャ・ズルボー
エグゼクティブプロデューサー
レティツィア・スホーフス
撮影監督、コ・プロデューサー
アルム・バッタライ
オリジナルスコア
アダム・バラジュ
編集
カーロイ・サライ
サウンド・デザイン
ルドルフ・ヴァールヘジ
製作進行/プロダクション・マネージャー
ジョーフィア・ズルボー
プロデューサー