カール・マルデン
Dr.Marais
エドガー・アラン・ポーの小説『モルグ街の殺人』の3D映画で、「語らざる男」のヘンリー・ブランク製作になる1954年作品。「語らざる男」のハロルド・メドフォードとジェームズ・R・ウェッブが共同で脚色し、「赤い灯」のロイ・デル・ルースが監督した。ワーナーカラー色彩の撮影監督は「フェザー河の襲撃」のペヴァレル・マーレーである。(プリントはテクニカラー。)「肉の蝋人形(1953)」のデイヴィッド・バトルフが音楽を担当した。出演者は「語らざる男」のカール・マルデン、「浮気は巴里で」のクロード・ドーファン、「流刑の大陸」のパトリシア・メディナ、スティーヴ・フォレスト、アリン・アン・マクレリーなど。
19世紀から20世紀に移ろうとする頃のパリでは、美しいフランス娘が何者かの手によってつぎつぎに惨殺され、街の恐怖の的となっていた。ある日、キャバレの踊子イヴォンヌが殺され、彼女の相手役ルネが容疑者として検挙されたが、アリバイが成立したため釈放された。捜査にあたったボナアル警視(クロード・ドーファン)は、イヴォンヌの男関係を調べ、ソルボンヌ大学の生物学者ポオル・デュパン教授(スティーヴ・フォレスト)をホシとにらみをつけた。その間にも殺人事件は続いて起こり、モデルのアルレットが惨殺された。そして、彼女の身の回り品のなかからデュパンが許婚者のジャネット(パトリシア・メディナ)に贈ったブローチが発見されたためデュパンへの疑惑はますます深くなった。ついでカミイユという美人がデュパンの下宿で惨殺体となって発見され、遂にデュパンは逮捕された。悲嘆にくれたジャネットは以前から知り合いのパリ動物園長マレエ博士(カール・マルデン)を訪れたが、かねて彼女に邪しまな恋を抱いていた変質者のマレエ博士は彼女を一室に監禁した。一方、ボナアルがデュパンを責めている間にも殺人が起こりマンホールの中に逃げて行った怪人を見たとの届出があった。監禁されジャネットは脱出を企てたが、それより早くガラス戸を破って侵入してきた怪物が彼女を抱きかかえて動物園内に逃げ去った。それを追って息詰る追跡が園内に展開され、興奮したマレエ博士が猛獣の檻を開放したため園内は阿鼻叫喚の巷と化した。そして現れた真犯人は意外にも――
Dr.Marais
Inspector_Bonnard
Jeannette_Rovere
Prof.Paul_Dupin
Yvonne
Arlette
Camille
Jacques
Georges_Brevert
Rene
LeBon
Wardrobe_Woman
Specialty
監督
脚本
脚本
原作
製作
撮影
音楽
美術
編集
録音
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