小林美奈
スワニルダ
熊川哲也が芸術監督を務めるKバレエ カンパニーの公演を映画館で上映。19世紀半ばのヨーロッパ。とある村に暮らす老人コッペリウスは、理想の女性を模った機械人形を作ることに情熱を注いでいた。彼の家には、美しい娘コッペリアの姿があったが……。今回上映されるのは、2010年以来約8年ぶりとなる2018年5月24日に、渋谷Bunkamuraオーチャードホールで行われた公演。
19世紀半ば。山と森に囲まれたヨーロッパのとある村に、コッペリウス(S.キャシディ)という風変わりで偏屈な老人が住んでいた。だが、コッペリウスは、理想の女性を模った機械人形を作ることに執念を燃やす奇怪な男。村の人気者スワニルダ(小林美奈)の姿を見掛けるたびに、その美しさを自分の人形に取り入れようと、スケッチしたり、採寸しようとしたりしていた。そんなスワニルダの恋人フランツ(山本雅也)は、近頃コッペリウスの家のバルコニーで本を読んでいる美しい娘コッペリアが気になって仕方ない。バルコニーの下から愛想を振り撒いたところ、コッペリアが反応したので、フランツは大喜び。その様子にスワニルダが嫉妬し、フランツは慌てて機嫌を取ろうとする。日が暮れて、コッペリウスが道端に落とした家の鍵を見つけたスワニルダと友人たちは、いたずら心からコッペリウスの留守宅に侵入。そしてフランツもまた、コッペリアと話してみたいと、梯子を手にひとりバルコニーを昇り始める。謎めいたコッペリウスの家で、彼らを待ち受けていたものとは……?