作家アンドリュー・ソロモンが10年間で300に及ぶ親子を取材したノンフィクション本を映画化したドキュメンタリー。自閉症、ダウン症、低身長症、LGBTなど“違い”を抱えた子どもを持つ6組の親子が直面する困難と、その経験から得られる喜びを描く。監督は、ドキュメンタリーシリーズ『Flontline』などを手掛けるエミー賞受賞監督レイチェル・ドレッツィン。
ストーリー
様々な“違い”を持った子どもが直面する困難とその経験から得られる喜びについてのプロセスを6組の親子を通して描き、その“違い”を欠陥としてではなく光として祝福する方法を見出していく。原作者アンドリュー・ソロモンの父ハワードはニューヨークの薬品会社フォレスト・ラボラトリーズ社の元会長で、母はアンドリューが同性愛者であることを受け入れることなく、彼が27歳のときに卵巣ガンで亡くなった。その後、深刻なうつ病を克服したアンドリューは父と和解し、同性パートナーと結婚、現在はパートナーと息子と暮らしている。ダウン症のジェイソンの母で、エミー賞受賞脚本家・エミリーと夫はダウン症でも学べることを立証した。ジェイソンはダウン症の人との可能性を世に示す代弁者として人気を博し、現在は友人3人と共同生活を送りながらラジオ局に勤めている。タイピングを覚えるまで言葉を発したことはなかった自閉症のジャックの両親オルナット夫妻は、ジャックのためにあらゆる治療法を試した。息子トレヴァーが16歳のときに8歳の少年の殺人で終身刑となったリース夫妻は、トレヴァーの弟・妹ともに住む場所を変え、新たな生活を送っている。エルサルバドルとアメリカンサモアの血を引くアメリカ人で、マジュースキー骨異形成性原発性低身長症2型という非常に珍しい型の低身長症のロイーニは、低身長症の人々の生活を支援する団体リトル・ピープル・オブ・アメリカの年次大会に初めて参加する。ソーシャルネットワークサービス「MySpace」を通じて出会った低身長症の夫婦リアとジョセフは、夫婦ともに障がい者の自立や権利のために、積極的に活動している。