前野朋哉
星村幹夫
童貞のまま30歳を迎えると魔法使いになるという都市伝説を基にしたファンタジー。童貞の星村は30歳の誕生日前日、雪乃にセクハラする上司にやり返されたところにマントヒヒが乱入。雪乃を連れ必死に逃げ回り、駆け込んだラブホテルで午前0時を迎えると……。監督は「サラバ静寂」の宇賀那健一。うだつの上がらない保険営業マンの星村幹夫を「エミアビのはじまりとはじまり」の前野朋哉が、ヒロインの秋山雪乃を「キスできる餃子」の佐野ひなこが、星村の同僚で親友の月野雅臣を「いのちスケッチ」の芹澤興人が演じる。
保険営業マンをしている星村幹夫(前野朋哉)は、何をやってもいつもうまくいかず、営業成績は万年最下位。これまで恋人がいたことがなく、29歳の今も童貞のまま。後輩である日野(水石亜飛夢)や朝井(二見悠)、東(詩歩)からは、童貞のまま30歳を迎えると魔法使いになるという都市伝説から、魔法使いと呼ばれ馬鹿にされている。そんな彼と唯一親しくしてくれるのは、同僚の月野(芹澤興人)だけだった。ある日、秋山(佐野ひなこ)というかわいらしい女性が入社。いつしか星村は、真面目で優しく、星村が幼い頃から大好きなヒーロー・ワイルドバージニアの大ファンである秋山のことを好きになっていった。星村の誕生日の前日、星村は秋山の歓迎会の最中に彼女が上司の小池(濱津隆之)にセクハラを受けているところを目撃。見かねて初めて小池に歯向かったものの、そのまま返り討ちにあってしまう。するとそこに突然、マントヒヒが叫びながら乱入。訳もわからず必死にマントヒヒから逃げる星村と秋山は、気づくとラブホテルの中に駆け込んでいた。やがて時計の針が0時を指し、その瞬間、星村を金色の光が包む。