フランツ・ロゴフスキー
Georg
「あの日のように抱きしめて」のクリスティアン・ペッツォルト監督が、ナチスの史実と現代の難民問題を重ね合わせたドラマ。ファシズムが台頭するドイツから逃れてきたゲオルクは、自殺した男に成りすますことに。しかし男の行方を捜す妻マリーに惹かれ……。ドイツの作家アンナ・ゼーガースが亡命時代に執筆した小説『トランジット』を、舞台を現代に置き換えて映画化。「ハッピーエンド」(ミヒャエル・ハネケ監督作)などに出演、2018年にベルリン国際映画祭シューティング・スター賞を獲得したフランツ・ロゴフスキが他者に成りすますゲオルクを、「婚約者の友人」で2017年ヴェネチア国際映画祭マルチェロ・マストロヤンニ賞(新人賞)を受賞したパウラ・ベーアがミステリアスな美女マリーを演じる。
現代。元レジスタンスのゲオルク(フランツ・ロゴフスキ)はファシズムが吹き荒れる祖国ドイツを逃れ、パリから港町マルセイユに辿り着く。ドイツ軍によるフランスへの侵攻が近づく中、ゲオルクは行きがかりでパリのホテルで自殺した亡命作家ヴァイデルに成りすまし、船でメキシコに向かおうと決めた。そんな時、一心不乱に夫の行方を捜すマリー(パウラ・ベーア)という女性と出会う。謎めいた彼女に惹かれていくゲオルクだが、マリーの夫こそゲオルクが成りすましているヴァイデルだった……。
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