吉増剛造
詩人・吉増剛造の創作風景に密着したドキュメンタリー。命の源である水は重要な題材となってきたが、東日本大震災の大津波の爪痕を直に見た吉増は言葉を失った。あるとき、京都には琵琶湖と同じ水量の地下水があると知ると、京都に新たな創作の活路を求める。監督は、「ハッピーメール」の井上春生。
ストーリー
詩人・吉増剛造は2011年の東日本大震災以降、詩が書けずにいた。人間にとって命の源でもある水は、詩人にとって重要な題材となってきたが、大津波の爪痕を直に見た彼は、すべてを剥ぎ取っていく水の衝撃に言葉を失った。吉増は詩を書く代わりに、哲人・吉本隆明の詩を米粒大の文字で写経のように毎日書き写し始める。本人が“怪物くん”と呼ぶ4年がかりで書かれた『詩の傍らで』は700枚近くに達する大作であり、歌人・与謝野晶子の肉声が響き渡り、サヌカイトが鳴り、アクション・ペインティングの創始者ジャクソン・ポロックのようにインクを紙面に叩きつける異様な光景が広がる。書くという原稿を逸脱して、一枚の紙に時間が堆積し、オブジェのような状態を呈する。それは長い時間の手習い書となり、新作への胎動となる。あるとき、京都には琵琶湖と同じ水量の地下水があると知った彼は、京都の水脈に新たな詩の創作の活路を求める。そこで吉増の前に、川端康成の幻影が現れる。京都に逗留し創作活動に励んだ川端康成の幻を見る才能に共振し、自らの詩作の糸口を手探りで見つけていく。ついに東洋の大精霊である水の神、龍に詩人の触角が触れ、吉増は水の運命の声を聴き、筆をとる。
スタッフ
監督、編集、プロデューサー
井上春生
エグゼクティブプロデューサー
城戸朱理
撮影
安田浩一
情景撮影
大木スミオ
照明
渡辺大介
録音
中村太郎
録音
奈良田信一
配給プロデューサー、スチル
小野田桂子
整音
白井康之
整音
石黒裕二
朗読
大鷹明良
朗読
小林あや
英語朗読
マーク・カーポンティエ
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
PR
緊迫の撮影現場の舞台裏とは？豪華キャストたちの言葉で、本作の新たな側面をひも解く！
PR
成田凌ら実力派俳優が紡ぐ、つげ義春原作、片山慎三監督最新作の唯一無二な世界の魅力に迫る
PR
痛快、爽快…それだけじゃない！上田慎一郎が『カメラを止めるな！』公開前から温めてきた作品の真髄に迫る
PR
全米＆世界で大ヒット！映画ファンと識者がひも解く、1人の女性の決意に涙する理由とは？
PR
最高の環境で映画を。 “IMAX推し”作品を毎月アップデート
PR
韓国ドラマ「愛のあとにくるもの」での日本ロケ撮影を支援！ロケ地の魅力をたっぷりお届け
PR
『グラディエーター』24年ぶりの続編『グラディエーターII 』の注目ポイントをまとめて紹介
PR
プロジェクト情報を発信。お気に入り映画館を応援し、ミニシアターの魅力を再発見しよう！
PR
ドゥエイン・ジョンソン＆クリス・エヴァンス出演『レッド・ワン』の見どころをたっぷり紹介。
PR
女性の活躍に注目する新部門も！豪華ラインナップの「第37回東京国際映画祭」の魅力をレポート
PR
映画好きなら、このためだけにも入会する価値アリな「Pontaパス」を知ろう！
"怖い"を楽しめる情報が充実！PRESS HORRORでもっとホラーが好きになる
