監督、構成
1918年に全国規模に広がり時の寺内内閣総辞職に至った米騒動の背景を探るドキュメンタリー。高校生を中心としたメンバーたちが米騒動発祥の地とされる地元・富山県魚津市に残された資料や言い伝えを探索、子孫を訪ね歩き、その痕跡を辿る姿をとらえる。監督は自然紀行番組『にっぽん百名山』や日中国交正常化35周年記念DVD『音和橋』などを手がけてきた神央。
ストーリー
大正7(1918)年7月23日朝、おりからの米価急騰に窮していた漁師の妻たち数十名が、十二銀行の米蔵から魚津浜に停泊する蒸気船への米の積み出し作業を阻止した。北海道への米の持ち出しが米価急騰の原因ととらえたためであった。このことが全国紙で報じられると、生活苦にあえぐ人々の共感を呼び、暴動が全国に拡大。その影響により、時の寺内内閣総辞職に至った。それから約100年、米騒動発祥の地とされる富山県魚津市で当時何があったのか、実態や真相を確かめようと地元の人々が立ち上がり、残された資料や言い伝え、子孫を訪ね歩くことに。やがて、魚津町で起きた出来事は決して暴力的なものではなく、米価急騰のあおりを受け家計が逼迫した漁師の妻たちの哀願であったことが浮かび上がってくる。当時から現存する米蔵を起点に、高校生を中心としたメンバーが米騒動の痕跡をたどり、新たな発見をしていく姿をカメラは追っていく。
スタッフ
語り
佐藤B作
撮影
高橋愼二
撮影
小野塚正直
撮影
黒川佳輔
編集
田中藍子
録音
西野正義
録音
佐竹樹郎
録音
近彰彦
録音
中村浩一
効果、整音
齋藤恒夫
制作デスク
渡邉有子
制作デスク
山上亜紀
プロデューサー
三浦庸子
プロデューサー、構成
北村皆雄
挿絵イラスト
谷井健三
学術協力
紙谷信雄
学術協力
麻柄一志
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
- 製作年
- 2018年
- 製作国
- 日本
- 配給
- ヴィジュアルフォークロア
- 初公開日
- 2018年12月1日
- 上映時間
- 99分
- 製作会社
- 「百年の蔵」映画制作委員会=ヴィジュアルフォークロア
- ジャンル
- ドキュメンタリー
[c]映画『百年の蔵』制作委員会
[c]キネマ旬報社