ビング・クロスビー
Scat_Sweeney
「アラスカ珍道中」に次ぐビング・クロスビー、ボッブ、ドロシー・ラムーア主演音楽喜劇で1947年作品。脚本はエドモンド・ベロインとジャック・ローズのチームが書卸し「いんちき商売」「御冗談でしョ」のノーマン・Z・マクロードが監督し「恋文騒動」「最後の地獄船」のアーネスト・ラズロが撮影した。助演は「アンナとシャム王」のゲイル・ソンダーガード「シンガポール珍道中」のジェリー・コロンナ「失われた週末」のフランク・フェイレン等で、アンドルース姉妹、カリオカ・ボーイズ、ウイーア兄弟等も出演する。唄は「アラスカ珍道中」「モロッコへの道」と同じくジョニー・バーク作詞、ジェームズ・ヴァン・ヒューゼン作曲の4篇である。
スキャット・スウィーニーとホット・リップス・バートンは2人組の楽士である。一時はハリウッドでうまくやっていたのであるが今は落ちぶれてニュー・オーリーンズの見世物でラッパを吹いている。それというのもスキャットが、小ぎれいな女を見るとすぐに参って、共同資金を使い込んでしまうからである。ところで今度はホット・リップスが柄にない軽業師のマネをして、ショウを目茶苦茶にしたので、2人は尻に帆かけて逃げ出し、やみくもに南米リオ・デ・ジャネイロ行きの豪華船『クウィーン・オヴ・ブラジル』に乗り込んだ。といえば体勢はいいが、実は船上の救命ボートにもぐり込んだのである。その夜2人が空腹をかこっていると、何処からともなく女のすすり泣く声。どうやら投身自殺の気構えらしい。とび出したスキャット等御両人、抱きとめて見ればすごい美人で、ルシア・マリア・デ・アンドラーデという令嬢である。話をきくと、船がルオに着き次第、伯母の命令で大嫌いな男と結婚させられることになっているという。伯母というのが催眠術の名人なので、いくらガン張っても伯母の言いなりにさせられるという哀れな身の上だ。よし引き受けたとスキャット。危ないぜ、やめた方が安全だとホット・リップス。翌朝、彼女に甲板で出会った2人が楽士と分かって船の管弦楽団に入れられて、船賃は出さんでもよいということになる。いよいよリオをバスの箱に隠して、伯母の眼をかすめて上陸したまではよかったが、伯母の配下のトリガー、トニー等の無頼漢が現われるので、スキャット等も難儀に難儀を重ねたが、思いがけない事件の連続で、一同は北の方ナイヤガラ滝へ行き、そこでルシア・マリアと結婚した。2人のどちらが花婿となったか映画を御覧あれ。
Scat_Sweeney
Hot_Lips_Barton
Lucia_Maria_de_Andrade
Cahterine_Vail
Hoodlum
Trigger
Tony
Rodrigues
Cardoso
Johnson
The Stone-Barton Puppeteers
The Wiere Brothers
The Andrews Sisters
監督
原作、脚色
原作、脚色
製作
撮影
音楽
音楽監督
作詞
振り付け
振り付け
[c]キネマ旬報社