知的障害者たちの一人暮らしの実情に迫ったドキュメンタリー。2014年に重度訪問介護制度の対象が拡大され、重度の知的・精神障害者もヘルパー付きで一人暮らしが出来る可能性が大幅に拡大。それにより、知的障害者たちの一部が、新しい暮らしを始める。監督・撮影・編集を担当したのは「風は生きよという」の宍戸大裕。
ストーリー
知的障害を持つ人の生活の場は、以前に比べて少しずつ広がっている。だが“重度”とされる人の多くは、いまだ入所施設や病院、親元などで暮しているのが実情である。そんな中、2014年に重度訪問介護制度の対象が拡大され、重度の知的・精神障害者もヘルパー付きで一人暮らし出来る可能性が大きく広がった。東京の街角で、ヘルパー付きの一人暮らしを始める知的・精神障害者たち。タンポポの綿毛を飛ばし、ブランコに揺られ、季節を闊歩する。ヘルパーとのせめぎ合いはユーモラスで、時にシリアスだ。叫び、振り下ろされる拳に伝え難い思いが滲む。この街で、誰もが共にあるために。