劇団☆新感線の人気公演を映画館で上映する“ゲキ×シネ”。代表作『髑髏城の七人』の各シーズンを連続上映する第2弾に、阿部サダヲ、森山未來が出演した「Season鳥」が登場。戦国時代。因縁で結ばれた捨之介、関東髑髏党党首・天魔王らが激突する。共演は「泣き虫しょったんの奇跡」の早乙女太一、「鋼の錬金術師」の松雪泰子。
ストーリー
織田信長が明智光秀に討たれた本能寺の変から8年が経過。豊臣秀吉が天下を握ろうとしていた天正十八年(1590)の初め。関東平野に、関東髑髏党の鉄機兵たちに追われる女の姿があった。その名は沙霧(清水葉月)。不気味に聳え立つ漆黒の異形の城・髑髏城の絵図面を持っていたことから追われていたのだ。そこへ通りかかった北条家の家臣・渡京(粟根まこと)は、沙霧を助けるかと思いきや、電光石火で裏切り、髑髏党に味方。絶体絶命の沙霧を救ったのは、薄汚いこもを被った怪しげな男・捨之介(阿部サダヲ)だった。辛うじて難を逃れた沙霧は、関東一の色里“無界”に辿り着く。宿場も兼ねたこの街は、人の出入りも賑やかで、牢人姿風の男・狸穴二郎衛門(梶原善)や、ボロボロの着物の貧相な百姓風の男・少吉(少路勇介)らの姿もあった。里一番と評判の極楽太夫(松雪泰子)に、“無界”の用心棒気取りの関八州荒武者隊の統領・兵庫(福田転球)もすっかり骨抜き。面倒見のいい極楽は傷だらけの沙霧を介抱し、なぜか沙霧を追うように現れた捨之介も一緒に匿う。その夜、再び沙霧を狙って襲来する鉄機兵たち。留守にしていた“無界”の里の主・無界屋蘭兵衛(早乙女太一)も加わって応戦していたところ、異形の鎧を身に纏い、仮面を着けた関東髑髏党の党首・天魔王(森山未來)が手下と共に現れる。こも被りを取って天魔王に襲い掛かる捨之介と、仮面を外す天魔王。そんな2人を目にして表情を一変させる蘭兵衛。ただならぬ気配の3人に、一触即発の緊張感が張りつめる。そこへ二郎衛門が割って入ったことで、一旦その場は収束。その後、捨之介は山奥に籠る刀鍛冶・贋鉄斎(池田成志)のもとへ。一方、蘭兵衛は誰にも告げずに単身、髑髏城に乗り込もうとしていた。捨之介、天魔王、蘭兵衛の過去を巡る深い縁とは?それぞれの思惑、謀略、願いは果たされるのか……?