岩手県の山あいで、酪農を営む大家族の24年を追いかけたドキュメンタリー。自らの手で山に牧場を切り拓き、四季を通じて牛を完全放牧し、草だけを餌に育てる“山地酪農”に情熱を傾け実践する夫婦と7人の子どもたちの日々の成長や営み、新たな挑戦を映し出す。ナレーションを「居酒屋ゆうれい」「のど自慢」の室井滋が担当。テレビ岩手 開局50周年記念作品。
ストーリー
岩手県下閉伊郡田野畑村に暮らす9人の酪農大家族。一年を通して山に牛を完全放牧し、大地に生えるシバと自前で栽培する牧草だけを餌に牛を育てる“山地酪農”を営む。自然の中から生み出される、その理想的な酪農の実現を胸に大学卒業後の1974年、この地に移住した父・公雄は、山を切り開き、シバを植え、牧場を育ててきた。プレハブの家でのランプ生活が続くなか、授かった5男2女の子どもたちは父の背中を追うように牧場を元気にかけまわり、手伝いをしながらすくすくと育っていく。夏には冬のための草を刈り、秋にはヤマナシの木に登ってその実をオヤツに、冬には家族全員で薪を拾い、春には仔牛が生まれる……。四季の風景に彩られ、休むことのない牧場の暮らしは続く。だが一方で、自然とともに歩む“山地酪農”ゆえの課題が次々と一家の暮らしの前に立ちはだかる。限りある乳量、広さに応じて決まっている牛の頭数、販売価格の調整……。ジレンマと闘いながら試行錯誤を繰り返すなか、牧場はプライベートブランド《田野畑山地酪農牛乳》設立へと踏み出す……。
スタッフ
監督、プロデューサー
遠藤隆
ナレーション
室井滋
撮影
田中進
撮影
上屋敷益元
撮影
柳田慎也
撮影
谷藤修二
撮影
吉塚公太郎
撮影
山崎令子
音楽
増子彰
美術
佐々木款
美術
紺野遼真
美術
藤沢敬徳
美術
大澤淳
美術
野村俊祐
編集、構成
佐藤幸一
音声
鈴木茂人
ドローン撮影
上屋敷大輝
ミキサー
浜口崇
取材