バスター・キートン
Buster
バスター・キートン氏がメトロ社において「恋愛三代記」「荒武者キートン」に続いて製作した第三回長編喜劇で、原作はジャン・ハヴェズ氏、クライド・ブラックマン、ジョー・ミッチェルの三氏が合作し、キートン君自ら監督の任に当たったものである。対手役は「笑王ベンターピン」「紐育の十字路」等出演のキャスリン・マクガイア嬢である。1973年6月16日より開催された特集上映「ハロー!キートン」(フランス映画社配給)にて邦題を「キートンの探偵学入門」と改題して公開。
諺にも二兎追うものは一兎をも得ずという。若者バスターは田舎の常設館の映写技師であったが、名探偵となろうと思って映写機を回転する傍ら「探偵手ほどき」の一冊を読み耽り、凝って夢にまでも犯人捜査の実況をありありと見るのであった。彼は機械をモーターに任せて置いて今や心地良き南柯の夢の境地に遊び、まず真珠強盗の追跡を始める。千万辛苦の末に漸く爆弾をもって犯人を退治したと思った所で夢は醒めたが、先に誤解された恋人が謝りに来たので、二人は改めてスクリーンに映る甘い恋のシーンを真似たのであった。批評ー新しい頭の良い笑わせる場面の連続で今までのキートン作品よりも面白い程で、痛快な風刺が全編に溢れている。(ニウス誌ローレンス・リード氏)
Buster
The Girl
Her_Farther
His_Hired_Man
The_Local_Shiek