柄本佑
河田仁
在宅医療のスペシャリスト・長尾和宏のベストセラーを「赤い玉、」の高橋伴明が映画化した人間ドラマ。痛くない在宅医を選択したはずの末期がん患者が苦しみ続ける最期を迎えてしまい、在宅医の河田は先輩の長野からカルテではなく本人を見るよう指摘される。壁にぶつかりながら医師として成長する河田仁を「火口のふたり」の柄本佑が、先輩医師の長野浩平を「赤い玉、」の奥田瑛二が演じる。原作者の長尾和宏が医療監修を務めている。劇場公開に先駆け、第45回湯布院映画祭の秋の陣にて特別試写作品として上映。
在宅医療に従事する河田仁(柄本佑)は、日々仕事に追われ、家庭崩壊の危機に陥っていた。そんな折、末期の肺がん患者・井上敏夫(下元史朗)と出会う。娘・智美(坂井真紀)の意向で、痛みを伴いながらも延命治療を続ける入院ではなく痛くない在宅医を選択した敏夫だったが、河田は電話での対応に終始し、ついに敏夫は苦しみ続けたまま死んでしまう。智美は河田を前に、痛くない在宅医を選んだはずなのに結局痛い在宅医になり、それなら病院にいさせた方が良かったのか、病院から自宅に連れ戻した自分が殺したことになるのかと、自責の念を吐露する。河田が在宅医の先輩である長野浩平(奥田瑛二)に相談すると、病院からのカルテではなく本人を見て、肺がんよりも肺気腫を疑い処置すべきだったと指摘される。自分の最終的な診断ミスにより、敏夫は不本意にも苦しみ続けた末に息絶えるしかなかったのかと悔恨の念に苛まれる河田。そして河田は長野のもとで在宅医としての治療現場を見学させてもらい、大病院の専門医と在宅医の決定的な違いは何か、長野から学び、在宅医としてあるべき姿を模索していく。2年後、河田は敏夫と同じく末期の肺がん患者である本多彰(宇崎竜童)を担当することに。本多はジョークと川柳が好きで、末期がんの患者とは思えないほど明るく、妻・しぐれ(大谷直子)も彼と同様にいつも明るかった。河田は以前とは全く異なる患者との向き合い方をしていき……。
河田仁
智美
中井春菜
本多しぐれ
本多彰
長野浩平
井上敏夫
監督、脚本
原作、医療監修
製作
製作
製作
製作
撮影、照明
音楽
美術
編集
衣裳
ヘアーメイク
録音
装飾
助監督
制作担当
プロデューサー
プロデューサー
プロデューサー
アソシエイトプロデューサー
アソシエイト・プロデューサー
企画協力
医療協力
医療協力
[c]「痛くない死に方」製作委員会
[c]キネマ旬報社