破壊!(1973)
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破壊!(1973)

1974年5月4日公開
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一介の平刑事が、警察の上層部と結託した麻薬組織を追う。製作は「メカニック」のアーウィン・ウィンクラーとロバート・チャートフ、監督・脚本は新人のピーター・ハイアムズ、撮影はアール・ラス、音楽はビリー・ゴールデンバーグが各々担当。出演はエリオット・グールド、ロバート・ブレーク、アレン・ガーフィールド、アントニオ・ファーガス、マイケル・ラーナー、コーネリア・シャープ、エリン・オライリーなど。

ストーリー

大都会ロサンゼルス。刑事マイケル・キニーリー(エリオット・ゲールド)とパトリック・ファレル(ロバート・ブレーク)は有名なコールガールのジャッキー(コーネリア・シャープ)を現行犯で逮捕した。署に帰った2人は部長に呼ばれ、次の仕事を言いつけられた。エレクトラというバーで、深夜2時からいかがわしいことをやっているというのだ。2人は早速のり込んだが、そこはホモ・バーだった。絡んでくるオカマを押しのけて、予定の時刻を待たずして全員検挙を強行した。だが、署に戻ったキニーリーとパトリックは、ジャッキーの唯一の証拠である売春リストが書かれてある手帳がいつの間にかスリ変えられていることを知って愕然とする。次の日、裁判が始まった。ホモたちがあふれる裁判所で、キニーリーは告訴の理由を問われたが、すべての質問にノーとしか答えられなかった。部長から、告訴してもとり上げられないことを知らされていたためだった。実は署長からしてジャッキーの客だったのだ。判決は下され、ジャッキーは釈放された。キニーリーは怒りに身体がふるえた。もうこの件に関して首をつっこむなと、きつくいわれた2人はまた新しい仕事を与えられた。売春とヤクを扱っている怪し気なポルノ・ショップがあるという。2人はジャッキーのときと同様の手口でコール・ガールを逮捕したが、麻薬は発見できなかった。令状の取れないため、2人は深夜、ポルノ・ショップに忍び込み、証拠の麻薬を横収した。さらに逃げだした売人を追いつめ、スーパー・マーケットで銃撃戦が展開されたが、間抜けな警官のために逃がしてしまった。署に戻った2人は部長から、マーケットでの派手な撃ち合いの件で怒鳴られ、署長はこの事件の親玉リゾー(アレン・ガーフィールド)のいうなりであることを再三説明された。--要するに、今彼らが追っている事件はまったく無駄な事なのだ。再び新しい仕事が廻された。とある便所に変態が出るとの通報。仕方がないが考える時間はたっぷりある場所だ。11年間のつまらぬ警官勤務の数々--今の仕事も変わりはしない。キニーリーは昔の思い出に独り言をはいた。しかし、こうしている間にもリゾーは悠々自適の生活を楽しんでいるのだ。猛劣に腹を立てた2人はリゾーに会い、自分たちは買収されないことを告げた。そのために、2人はコンビを解消させられたが、彼らの気持はおさまらない。2人は四六時中、リゾーの後を追い廻した。そのために、リゾーは前から悪かった心臓を悪化させ病院に担ぎ込まれた。病院まで追いかけてきた2人は、鉢植えの花が頻繁に贈られてくるのに疑問を持った。ひょっとすると入院は口実で、鉢には麻薬が…。踏み込んでみると案の定、推測通りだった。あわてたリゾーは車で逃亡したが、執拗な追跡の末、逮捕した。逃げる手下どもは撃ち殺したが狡猾にもリゾーは逃げださず、何の証拠もないと高笑いするのだった。銃を握りしめるキニーリーの脳裏にはもはや刑事稼業は頭になかった。

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作品データ

原題
Busting
製作年
1973年
製作国
アメリカ
配給
ユナイト映画
初公開日
1974年5月4日
製作会社
チャートフ=ウィンクラー・プロ作品


[c]キネマ旬報社