藤田弓子
藤木玉枝
2019年京都国際映画祭クリエイターズアワード優秀賞ほか、インディーズ映画の登竜門的映画祭で数多く受賞したファンタジー。若いうちに夫を亡くした玉枝の家に、さくらという少女が訪ねてくる。彼女は玉枝の夫・清志郎の記憶を持って生まれてきたという。出演は、「オケ老人!」の藤田弓子、ドラマ『少年寅次郎』の野澤しおり。監督は、大学の卒業制作「虎穴にイラズンバ」が第28回東京学生映画祭観客賞を受賞した竹中貞人。
68歳の藤木玉枝(藤田弓子)は、若いうちに夫を亡くし、ひとりで田舎町に暮らしている。そんな玉枝の家に、6歳の笹山さくら(野澤しおり)という少女が訪ねてくる。亡くなった玉枝の夫・清志郎の記憶を持って生まれてきたというさくらのことを、はじめはまったく信じない玉枝だったが、さくらは清志郎と玉枝しか知るはずのない情報を知っていた。そして、生前2人で行こうと約束していた逆さ富士を見に行こうと玉枝に告げる。ところが、さくらの両親は娘が誘拐されたと騒ぎ、一度は連れ戻される。玉枝は再びさくらに会いに行く。果たして、2人は逆さ富士を見ることができるのだろうか……。
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