監督
毎日映画コンクール記録文化映画賞受賞作「able/エイブル」の小栗謙一が、障がいを持つ人々“チャレンジド”の姿を追ったドキュメンタリー。日本国内に加え、フランス、ドイツなど、社会参加を実現している世界各地のチャレンジドたちの日常を掬い取る。モデルとしてパリコレにも出演し、「108~海馬五郎の復讐と冒険~」などで俳優としても活躍する栗原類が語りを務める。
ストーリー
日本国内を始め、フランス、ドイツ、スウェーデンと、世界各地でパワフルに活動し、社会参加を成し遂げているチャレンジドたちの日常を優しい眼差しで掬い取る。製作期間4年、総移動距離12万キロ。見るものを勇気づけ、“真のインクルージョン(=包み込む共生社会)とは何か”を考えさせるヒューマン・ドキュメンタリー。ロードムービーのように旅するカメラが、自立への道を歩むチャレンジドたちの清々しい姿を映し出す。最大の見所は、長崎の和太鼓演奏集団・瑞宝太鼓の魂を揺さぶるパフォーマンス。チャレンジドたちで構成されたこのグループが、フランスのナント市で開催された文化交流芸術祭に参加し、一大センセーションを巻き起こした感動のステージは圧巻。さらにカメラは、プロとして活躍するフランスのヒップホップ・グループ、アーティピックやベルリンを拠点に演劇活動を続けるランバ・ツァンバのメンバーの日常を追跡。障がいを抱えながらも、国会議員を目指すスウェーデンの女性にも目を向ける。また、ユダヤ人のホロコースト以前から、ヒトラーの命令の下、密かに実行されていたナチス・ドイツによる障がいのある人々などへの殺りく(後に“T4作戦”と呼ばれる)の恐るべき実態も取材。現代社会においてもなお残る"障がいのある者は、生きる価値がない"という誤った考えの源流を考察する。パリコレのモデルとして注目を集め、タレントとしても活躍する栗原類がナレーションを担当。日本を代表する小林研一郎指揮によるベートーベンの交響曲の数々が全編を彩る。
スタッフ
語り
栗原類
製作
近衞甯子
製作総指揮
細川佳代子
音楽指揮
小林研一郎
編集
Zaxx
録音
アオイスタジオ
L.プロデューサー
花井ひろみ
太鼓指導
時勝矢一路
コーディネーター
須本由紀子 schwan
コーディネーター
松川美樹
コーディネーター
佐藤亜子
コーディネーター
牧野孝子
コーディネーター