グレゴリー・ペック
Henry
美術監督出身のジョン・ブライヤンが製作する1954年作諷刺喜劇で、マーク・トウェインの原作よりジル・クレイギーが脚色、「黄金の龍」のロナルド・ニームが監督した。テクニカラー色彩の撮影は「剣と薔薇」のジェフリー・アンスワース、「バラントレイ卿」のウィリアム・オルウィンが音楽をかいている。「ローマの休日」にグレゴリー・ペックが招かれて主演し、相手役は新進のジェイン・グリフィス、以下「文化果つところ」のウィルフリッド・ハイド・ホワイト、「オリヴァ・ツイスト」のモーリス・デナム、「老兵は死なず」のA・E・マシューズなどが助演する。
千万長者のロデリックとオリヴァのモンペリア老兄弟は、百万ポンド手形を正直な文なしに持たせたらどうなるかというかけをした。高額な手形はかえって彼をうえさせるというのがロデリック、オリヴァは、もつだけで貴族のようなくらしができるというのだった。2人は折から街をうろついていた文なしのアメリカ青年ヘンリー・アダムズ(グレゴリー・ペック)に手形入りの封筒を与えた。金にちがいないと独りぎめしたヘンリーはレストランで食事をし、代金を払おうと封筒を開けてびっくり、1カ月後にこのまま返したら仕事の世話をするという手紙が添えられていた。レストランの主人は彼を百万長者と感ちがいして食事代をサーヴィスしてとらなかった。金を返そうにも老兄弟は旅行中、腹をきめたヘンリーが服を買って例の手形を出すと、洋服屋もそれを見ただけで彼を大金持と思い、代金は何時でも結構ですといって彼を一流ホテルに案内した。ホテルでも彼を大歓迎し、ヘンリーのうわさは忽ちロンドン中にひろまった。アメリカ大使は彼を社交界に紹介し、ヘンリーはあるパーティでポーシャ(ジェイン・グリフィス)と親しくなった。ヘンリーがロンドンで会った旧友のために金鉱株を買うと、彼が買ったからというので株は大高騰。ポーシャには真実を打明けたが彼女はかえって真の愛を誓うのだった。が、そこへ株が上って儲った知らせが来たので、ポーシャは腹を立てて去って行った。ヘンリーは彼女の誤解をとこうとするが、100万ポンド手形を盗み出したものがあり、たちまち彼は窮地に追込まれた。しかし、手形はすぐ返り、また信用は回復し、ポーシャも真実を理解してくれた。約束の1カ月がたったとき、ヘンリーは立派な実業家になっていた。オリヴァ老人が勝ったわけである。
Henry
Portia
Oliver
Roderick
Rock
Duchess_of_Cromarty
Mr.Reid
Tailor's Assistant
Duke of Frognal
Lloyd
Parsons
Ambassador
Hastings
Chop_house_Proprietor
Renie
Duke_of_Cromarty
監督
脚本
原作
指揮
製作
撮影
美術
美術
編集
録音
録音
作曲
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