ローレンス・ティアニー
John_Dillinger
米国犯罪史上の実在人物を描くモーリス及びフランク・キング製作の1945年作品。「他人の家」のフィリップ・ヨーダンが脚本を書き下ろし、マックス・ノセックが監督している。撮影はベテランのジャクソン・ローズ、音楽は「井戸」のディミトリ・ティオムキン。主演は「ボーン・トゥ・キル」のローレンス・ティアニーで、「善人サム」のエドモンド・ロウ、「拳銃街道」のアン・ジェフリーズ、「幻の女」のエライシャ・クック・ジュニア、「永遠の処女」のエドワード・チアネーリ、「塵に咲く花」のマーク・ローレンスらが共演する。
インディアナ州の田舎町に生まれたジョン・ディリンジャー(ローレンス・ティアニー)はハイスクールを卒業後無断で家を飛び出し、インディアナポリスで身を立てる決心をかためた。ある日、無一文で恋人を連れて酒場へ行き、掛売を請求して給仕に罵られたことから最初の強盗を行ない、刑務所へぶちこまれた。中で銀行ギャングの頭目スペックス(エドモンド・ロウ)に惚れ込んだ彼は一味に入れてもらい、出獄後セメン樽に武器を詰めて獄中へ送り、一味を脱走させた。かくて彼らは次々と銀行を襲い、やがてディリンジャーはスペックスを裏切って一味の頭目にのし上がった。更に新しい情婦ヘレン(アン・ジェフリーズ)を連れてかつての酒場へ乗り込んだ彼は、宿怨の給仕を射殺、警官に追われて西へ逃げのびつつ道中兇暴な殺人強盗を次々に重ねた。スペックスはディリンジャーを警察に密告、彼は捕らえられたが拘置所の中で手製の拳銃を作って脱獄し、スペックスを一撃の下に射殺した。資金欠乏を告げた彼らは財務省の現金輸送車を襲撃する計画をたて、トンネル内で強奪をはじめようとしたが失敗、危うくかくれ家に逃げ込み、密告しようとした宿の老夫婦を惨殺した。ヘレンと恋仲になっていた一味のトニー(ラルフ・ルイズ)は彼女を連れて高飛びしようと図ったが、ディリンジャーに斧で殴り殺された。ディリンジャーには1万5000ドルの懸賞金がかけられた。冷たい一室に潜んで酒をあおるばかりの彼をある夜ヘレンが劇場へ誘い出した。Gメンたちは彼女の密告によって劇場を囲み、ロビーに彼が現われた瞬間、ついに射殺した。この殺人鬼のポケットに残っていたのは、ただの7ドルであった。
John_Dillinger
Specs
Helen
Murph
Kirk
Doc
Tony
Mrs._Otto
Otto
Bank_President
Dentist
Dillinger's_Father
Waiter
Salesman
Negro_Prisoner
Girl_in_Speakeasy
監督
製作
製作
撮影
音楽
美術
編集
録音
脚色
技術顧問
台詞コーチ
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