アンジェリカ・ヒューストン
Claudia
百年戦争のフランスを舞台に展開する、若い男女の哀しさに彩られた牧歌的ロマンス。製作はカーター・デ・ヘブン、監督は「禁じられた情事の森」のジョン・ヒューストン。ハンス・コニングスバーガーの原作をもとに、デール・ワッサーマンが脚本を書き、ハンス・コニングスバーガー自身が脚色した。撮影はテッド・スケイフ、音楽を「しのび逢い」のジョルジュ・ドルリューがそれぞれ担当。出演はヒューストンのまな娘アンジェリカ・ヒューストン、イスラエルのダヤン将軍の息子のアサフ・ダヤン。その他、アンソニー・コーラン、ジョン・ホーラム、またヒューストン自身も特別出演している。デラックスカラー、スタンダード。1969年作品。
英仏百年戦争の頃。フランスの大学を放校処分になったヘロン(アサフ・ダヤン)は、ダマルタン城にやって来た。そこで出会ったクラウディア(アンジェリカ・ヒューストン)に恋した彼は、彼女に自分の守護神になってもらった。再び海へ向かって旅立ったヘロンは、パレスチナへ向かう巡礼とともに出帆したが、折合いが悪く、船をおりてしまった。岸へ上がった彼は、そこでダマルタン城が農民に襲撃されたことを人から知らされ、急いでクラウディアのもとへ引き返した。城は焼け落ちていたが、彼女は避難民とともに近くの教会にいた。再会した2人は、エルメノンビュの城主ロバート(アンソニー・コーラン)の好意で、彼の城にかくまわれることになった。しかし、ロバートの父親が農民軍の総司令官と知った2人は、海へ逃れようとしたが、農民の捕虜となってしまった。その危機をメレス卿(ジョン・ホーラム)の指揮する騎士たちに救われたものの、エルメノンビュ城へ戻った2人に、今度は逆に、メレス卿が城を囲み、クラウディアの引き渡しを要求した。この時、父親がメレス卿に殺害されたことを知ったロバートは、彼を殺し、自分も戦死してしまった。この騒動を利して、ヘロンとクラウディアは秘密のトンネルから僧院へ逃げ出した。しかし、そこにもやがて執拗な追手の凶刃が迫ってきた。死を覚悟した2人は、至高の愛の中にいるお互いを確かめ合っていた。
監督
脚本
原作、脚色
製作
撮影
音楽
美術
編集