監督、撮影、編集
1964年のオリンピック開発の一環として国立競技場に隣接する場所に建てられ、東京2020オリンピックに伴う再開発により取り壊された都営霞ヶ丘アパートの住民たちの最後の生活を記録したドキュメンタリー。五輪ファーストの陰で繰り返される排除の歴史を描く。監督は、ドキュメンタリー作品や美術の映像作品に携わり、本作が劇場作品初監督となる青山真也。音楽をNHK連続テレビ小説『あまちゃん』などを手がけてきた大友良英が手がける。東京ドキュメンタリー映画祭2020 特別賞受賞作品。
ストーリー
1964年のオリンピック開発の一環として国立競技場に隣接する場所に建てられた10棟からなる都営霞ヶ丘アパート。今や住民の平均年齢が65歳以上と高齢化が進み、パートナーに先立たれて単身で暮らす人や身体障害を持つ人など様々な人たちが暮らしていた。団地内には小さな商店があり、足の悪い住民の部屋まで食料を届けるなど、何十年もの間助け合いながら共生してきた。しかし2012年7月、アパートに東京都から移転のお願いが届く。2020東京オリンピックの開催、そして国立競技場の建て替えにより、移転を強いられた公営住宅の2014年から2017年を追う。
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作品データ
[c]Shinya Aoyama
[c]キネマ旬報社