守山龍之介
公平
バンドマンの恋愛と人生を描き、門真国際映画祭2021最優秀作品賞に輝いた青春ドラマ。売れないバンドを続ける公平は、現状に満足してはいないものの、仲間や恋人がいることに甘えて日々を過ごしていた。しかしある日、事件に巻き込まれて全てを失ってしまう。関西を中心に音楽活動をするKoji Ueharaが、初めて長編作品を監督するとともに、脚本、衣装、音楽、編集、照明と多岐に渡り指揮をとった。一瞬にして夢を失いながらも前に進もうとする公平を演じた守山龍之介は、門真国際映画祭2021最優秀主演男優賞に輝いた。
20代後半の公平(守山龍之介)はアルバイトをしながら売れないバンドのキーボードと作詞・作曲を担当し続けていた。公平はバンドメンバーとの関係を大事に思っていたが、メンバーには公平の作曲の才能を信じる者もいれば、うまくいかない状況を公平の作る曲のせいにする者もおり、活動を続けていくほどメンバーとの関係は悪くなっていく。公平の恋人・珠江(畦田ひとみ)も、彼を支える一方で、2人の将来に不安を募らせていた。ある日メンバーが起こした事件をきっかけに人間関係がこじれ、裏切りやバンドの解散、そして大切な彼女との別れと、恐れていたように全てを失う。夢が一瞬で消え、現実に押し潰される公平。二度と全てが戻らないと理解しながらも新しいバンドを立ち上げ、自ら歌う歌が新しい道を切り拓いていく。
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