デブラ・ウィンガー
Emma
母と娘の30数年間に及ぶ愛情関係を描くドラマ。TV出身で、かつて「結婚ゲーム」(79)を脚色し製作に当ったジェームズ・L・ブルックスが製作・監督・脚本を手掛けている。共同製作者はペニー・フィンケルマンとマーティン・ジュロー。原作はラリー・マクマートリーの同名小説。撮影はアンジェイ・バートコウィアク、音楽はマイケル・ゴア、編集はリチャード・マークスが担当。出演はデブラ・ウィンガー、シャーリー・マクレーン、ジャック・ニコルソン、ジェフ・ダニエルズなど。日本版字幕は戸田奈津子。メトロカラー、ビスタサイズ。1983年作品。
テキサス州ヒューストン。48年、赤ん坊のエマを心配そうにみる母親のオーロラ(シャーリー・マクレーン)。56年、夫が死亡し、心細くなったオーロラはエマのベッドにもぐり込む。64年、隣家に宇宙飛行士のギャレット・ブリードラヴ(ジャック・ニコルソン)が、引越して来た。69年、エマ(デブラ・ウィンガー)は自室で親友のパッツィーと一緒にマリファナをふかしている。明日はエマが結婚する日だ。だがオーロラは娘の夫となるフラップ・ホートン(ジェフ・ダニエルズ)が気にくわない。「大学教師では先が知れている。娘の人生はこれで台なしになってしまう」というのだ。ついにオーロラは結婚式にも出席しなかった。結婚式の翌日、娘にそむかれたという思いのオーロラが、窓から覗くと、隣のギャレットが女をつれて家の中に入って行った。パーティでエマは妊娠したことを告げるが、オーロラは喜ばない。70年、フラップはアイオワ州デ・モインの大学に迎えられることになり、エマはオーロラ、パッツィーに別れを告げる。ヒューストンでは、オーロラがふとしたことから、ギャレットと会話をかわし、昼食に誘われた。78年、エマは3度目の妊娠で家計が苦しくなり、オーロラに少し金を貸してくれないかと頼むが、オーロラは拒否する。5歳になった次男のテディが、パパが帰って来たと告げる。今日も朝帰りだ。図書館でいねむりしたと弁解するフラップに、くってかかるエマ。スーパーのレジで金が足りず、恥かしい思いをしでいるエマに中年男のサム(ジョン・リスゴー)が助け舟を出してくれた。サムは銀行の貸付け係であった。ヒューストンでは、オーロラが8年前の昼食の誘いを受け入れ、デートする。やがて、エマはサムと、オーロラはギャレットと浮気をした。フラップはネブラスカ州リンカーンにあるカーニー州立大の英文学部長の職をオファーされた。エマは大学のキャンパスで、夫が女子大生と親しそうに話をしているのを見て怒りを爆発させ、長男のトミー、次男のテディ、長女のメラニーをつれてオーロラのところへもどった。しかし、夫の電話でエマは帰り、一家はリンカーンに移る。エマは医者の診察を受け、悪性の腫瘍とわかった。パッツィーはエマをニューヨークにつれて行き、ニューヨーク見物をさせた。リンカーンにもどって病院に入るエマ。病状が悪化し、息子2人に別れを告げたエマは、間もなく死亡した。トミー、テディ、メラニーは祖母であるオーロラが育てることになった。
Emma
Aurora
Garrett
Flap
Sam
Teddy
Tommy
Vernon
Patsy
Rosie
Janet
監督、脚本、製作
原作
撮影
音楽
美術
美術
編集
特殊メイク
制作補
制作補
[c]キネマ旬報社