大沢真一郎
古川稔
函館イルミナシオン映画祭シナリオ大賞特別賞に輝いた潮喜久知の脚本を映画化。2020年の函館。引きこもり生活を送る45歳の古川稔は、母の死をきっかけに、自宅の洋館から退去を迫られる。そんな彼の前に、洋館に住み着く家事妖精の絹が現れ……。出演は「カメラを止めるな!」の大沢真一郎、「菊とギロチン」の木竜麻生。監督は、「バカヤロウの背中」が田辺弁慶映画祭、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭などでノミネートを果たした新鋭・藤本匠。
世界が静まり返り、まるですべての人々が引きこもったような2020年の函館。 “自宅警備員”を自称する45歳、独身ニートの古川稔(大沢真一郎)は、世界の苦しみをよそに、“われ関せず”とばかりにある洋館で快調に引きこもり生活を続け、早5年が経っていた。そんな時、母・のぶ子が亡くなり、一人残された稔は、洋館の持ち主の伯父から退去を通告される。期限は一か月。伯父は洋館を取り壊して土地を売る算段だった。狼狽える稔の前に現れたのは、洋館に古くから住み着く家事妖精の絹(木竜麻生)。絹は密かに家事を手伝いながら、この洋館を守り、この街の100年の悲喜交々の出来事をつぶさに見てきたのだ。絹は無謀にも、稔に“洋館を買い取って守れ”ときつく促す。努力や頑張ることを忘れ去っていた稔は、絹にハローワークに行くようにと洋館を追い出され、戻るに戻れず、途方に暮れながら街を徘徊する。そんな時、公園で妖精を見ることができる少年、冨和星一郎(田之下雅徳)と出会う。星一郎の友達はこの街に古くから住む妖精たちだった。妖精と遊びながら追いかける星一郎、それを追う稔、そして辿り着いた場所は、稔が暮らしてきた洋館だった。以来、誰もいないはずの洋館に、この街の哀しみを引き受けるかのような鳴き声が木魂し、稔の身辺に異変が起こり始める。売却期限が迫る中、稔は出来るはずはないと思いながらも、自分の居場所である大切な洋館を救うために立ち上がる……。
監督、編集
脚本
エグゼクティブ・プロデューサー
エグゼクティブプロデューサー
エグゼクティブプロデューサー
エグゼクティブプロデューサー
撮影
音楽
音楽
美術
スタイリスト
着付
ヘアメイク
照明
録音、整音
助監督
統括プロデューサー
プロデューサー
美術助手
スチール
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