コロナ禍が終息を迎えた後の日本を舞台に、夫の両親と同居し、孫を強く望まれるプレッシャーに晒されながら暮らす、ある夫婦の姿を描いた純粋社会派深刻喜劇。監督・脚本を務めるのは演劇プロデュースユニット“城山羊の会”の劇作家・演出家として第59回岸田國士戯曲賞を受賞した山内ケンジ。両親が住む1階と夫婦が住む2階、孫とセックス、表と裏、昼と夜を対比させながら、大胆かつ壮大なラストに向けて物語は突き進む。子どもを作るのか作らないのか……どこにでもある家庭の問題でありながら、しかし極めてデリケートな、そして少子化と高齢化に悩む国の根幹を揺るがす究極のテーマに、稀代のクリエイターが挑む。第22回東京フィルメックス「メイド・イン・ジャパン」部門出品作。
ストーリー
コロナ禍もようやく一応の終焉を迎え、町行く人々の口元にもマスクが目立たなくなってきた。さら(33歳)は夫、康介(31歳)の家で康介の両親と一緒に暮らしている。さら夫婦にはまだ子供はいない。ある日、義理の母が「そろそろ子供は? 作らないの?」と遠慮がちに聞いてきた。遠慮がちに聞かれたのはもうこれで何度目だろう。しかし、パンデミックの間、さらと康介は、今までよりもはるかに長くこの家に居たのに、すっかりセックスレスになっていた。なおかつ、さらは最近、康介に女がいることに気がついていた。さらは、夜中にコンドームを捨てた。一方、義理の母、晶子は、コロナによって年老いた母を亡くしたこともあり、命について深く考える毎日。どうしても孫の顔を見たいという欲求で精神的に不安定になっていた。
スタッフ
監督、脚本
山内ケンジ
エグゼクティブプロデューサー
河村光庸
撮影、編集
渡部友一郎
美術、照明、プロデューサー
野上信子
編集
河野斉彦
衣装
増井芳江
へアメイク
石井里緒菜
ヘアメイク
たなかあきら
録音、整音
北原慶昭
録音、整音
杉田知之
効果
ERIKA
宣伝コピー
細川美和子
宣伝デザイン
細谷麻美
キャスティング
山内雅子
イラスト提供
コーロキキョーコ
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
- 映倫区分
- R18+
- 製作年
- 2021年
- 製作国
- 日本
- 配給
- スターサンズ
- 初公開日
- 2022年7月22日
- 上映時間
- 135分
- 製作会社
- 『夜明けの夫婦』製作委員会(制作:オーバースリープ)
- ジャンル
- ヒューマンドラマ
[c]キネマ旬報社