メアリー・ピックフォード
Marget_MacTavish
1916年度のアートクラフト映画で、モーリス・トゥールヌール氏監督になったメアリー・ピックフォード嬢出演劇である。暴風雨の場面等流石トゥールヌール氏独得の手腕が窺われるようである。対手は「海底六万里」「サハラ(1919)」等出演のマット・ムーア氏が勤めて居る。
スコットランドに在るキリアン島の長マクタヴィシュの嬢マーゲットは、父親の死と共に、若き乙女の身を以て島の頭と成って月日を遂って居た。此島にジェミイと呼ぶ青年在って、マーゲットと恋仲に陥ちて居たが、ジミィは由緒ある英国貴族の子と判明し、2人は厭きも厭かれもせぬ仲をジミィの義理の父親の為に裂かれ、マーゲットは悲しさの余り亡父の乗りし船に乗り行先定めぬ旅に上らうとしたが、激浪の為危く難破しようとした。之と見て取ったジミィ短艇を駆ってマーゲットを救う。ジミィの義父も始めて2人の愛の深きを知って、己が非を謝し、若き2人の前には光明ある人生が開かるるに至った。非表 L0007
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