海の奴隷としてタイの漁船で働かされている人々の姿と、彼らを救おうと奮闘するタイ人女性パティマ・タンプチャヤクルの活動を追うドキュメンタリー。人身売買業者によって貧困国から集められ、売り飛ばされた人々の救出に密着し、シーフード産業の闇に迫る。第43回トロント国際映画祭上映作品。
ストーリー
世界有数の水産大国であるタイには、人身売買業者に騙されるなどして漁船で働かされている奴隷労働者が数万人存在すると言われている。タイの水産物輸入で世界第二位の日本は、ツナ缶、エビ、そして養殖用の魚粉などをタイから輸入しており、キャットフードに至っては約半分がタイ産である。安価な水産物の裏で犠牲になっているのは、タダ同然または無給で働かされている海の奴隷たちだ。何千キロにも及ぶ遠洋漁業に乗船させる船員として、人身売買業者はタイやミャンマー、ラオス、カンボジアなど貧困国から集めた男性たちを、数百ドルでタイの漁業会社に売り飛ばす。漁業以外の仕事で誘惑され、拉致された人々は、数ヶ月やひどいと何年も下船することなく、奴隷として船上で働かされる。2017年ノーベル平和賞にノミネートされたパティマ・タンプチャヤクルや、自身も11年間奴隷労働した経験のあるトゥン・リンたちは脅迫など数々の困難に立ち向かいながら、漁船からインドネシアの離島に逃げた男性たちを救出するため、命がけの航海へと漕ぎ出す。
キャスト
スタッフ
監督、プロデューサー
シャノン・サービス
監督、撮影
ジェフリー・ウォルドロン
制作総指揮
ポール・アレン
制作総指揮
キャロル・トムコ
制作総指揮
ジャンナット・ガルギ
制作総指揮
ロッキー・コリンズ
制作総指揮
ジュリア・オーモンド
制作総指揮
ジェラリン・ドレイファウス
制作総指揮
シャリ・サント・プラマー
制作総指揮
シャノン・ジョイ
撮影
ベイジル・チルダース
撮影
アレハンドロ・ウィルキンズ
撮影
ルーカス・ガス
音楽
マーク・デッリ・アントニ
編集
パーカー・ララミー
編集
エリーザ・ボノラ
プロデューサー
ジョン・バウアマスター
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
- 原題
- Ghost Fleet
- 製作年
- 2018年
- 製作国
- アメリカ
- 配給
- ユナイテッドピープル
- 初公開日
- 2022年5月28日
- 上映時間
- 90分
- 製作会社
- Vulcan Productions=Seahorse Productions
- ジャンル
- ドキュメンタリー
[c]Vulcan Productions, Inc. and Seahorse Productions, LLC
[c]キネマ旬報社