フットライト・パレード
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フットライト・パレード

1934年4月1日公開、104分
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「四十二番街」と同じくロイド・ベーコンが監督にあたったレヴュー映画で、「地獄の市長」「駄々っ子キャグニー」のジェームズ・キャグニーが「ゴールド・ディガース」に共演したジョーン・ブロンデル、ルーヒー・キーラー、ディック・パウエル、ガイ・キッビーと共に主演するもの。「四十二番街」「ゴールド・ディガース」の脚色者ジェームズ・シーモンがマヌエル・セフと共同して原作脚色、ダンスも同じくバスビー・バークレイが考案演出にあたり、撮影は「シャーロック・ホームズ(1932)」「地獄のサーカス」のジョージ・バーンズが担当している。助演者はフランク・マクヒュー、ルース・ドネリー、ヒュー・ハーバート、クレア・ドッド、アーサー・ホール、ゴールド・ウェストコット、フィリップ・フェイヴァシャムその他の堂々たる顔ぶれを揃えている。

ストーリー

ミュージカル・コメディーの演出家チェスター・ケントはトーキー流行の世となって失職したので、映画館のプロローグを演出することを思い立ち、フレイザーとゴールドという資本主と共同してプロローグ屋を始めた。商売は繁盛したが、ケントの考案はいつも外部にもれた。助手を馘首してもそれは止まず、またケントの収入はフレイザーとゴールドにごまかされて少なかった。彼はナンという秘書を助手に懸命に働いた。ナンは彼を恋していたが、ケントはヴィヴィアンというゴールド・ディガーに惚れて彼女と婚約をした。以前ダンサーだったが成功しないので事務員となっていたビーは、再びダンサーとして舞台に立つこととなり、大学を卒業したスコット・ブレーアという青年と恋仲となった。スコットもいい歌手だったので2人はチームを組むこととなる。ケントは一時に3つのプロローグを考案演出することとなり自ら鑑詰去れて創作中離婚したはずの妻が帰って来た。彼女はレノへ行く代わりに欧州を遊び回っていたので、2万5000ドルくれねばヴィヴィアンのことを訴えると脅迫した。ケントは金は出きないのでやむなくすべてをヴィヴィアンに打ち明けた。ヴィヴィアンはゴールド・ディガーの本性を現して、結婚不履行で訴えると言いだした。ナンは心配して妙案を思い付き、フレイザーとゴールドに、2万5000ドルを出さんとなにもかもしゃべるとブラフを言った。すると彼らはブラフにかかって金を出した。ナンが2万5000ドルをケントに渡すと、ケントは始めて2人に裏切られていたことを知り、2人と絶縁してしまった。がケントはインスピレーションを得て素晴らしいプロローグを案出して、舞台にかけることとなったが、突如2枚目が拘引されてしまった。ケントは代役を演じて大成功を収めた。そして彼は劇場チェーンと有利な契約を結んだ。一方ナンはケントの妻に離婚承諾書と引き換えに2万5000ドルを渡して手を切らせ、ヴィヴィアンは他の男と濡れ場を演じていたので、目撃された以上、結婚不履行でケントを訴える資格は自然消滅してしまったわけである。かくてケントは始めてナンが如何に彼自身に必要な女性であるかを知ったのであった。

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作品データ

原題
Footlight Parade
製作年
1933年
製作国
アメリカ
初公開日
1934年4月1日
上映時間
104分
製作会社
ワーナー・ブラザース映画


[c]キネマ旬報社