カワシママリノ
サカグチ
都市近郊の架空の町、十函(とばこ)を舞台に、無職の女性が時代が移り変わるなかで失われつつある風景の痕跡を遊歩し、謎めいた出会いと別れを繰り返すロードムービー。「キューポラのある街」の舞台となった埼玉県川口市でロケが行われた。監督は「ヴィレッジ・オン・ザ・ヴィレッジ」の黒川幸則。かつて鋳物工業で栄えた川口市の往時の姿を描いた井上文香さんの絵本『青の時間』との出会いを機に本作を企画した。タイトルの「すなば」は、鋳物作りに欠かせない鋳物砂に由来している。多摩市で映画の上映やシネクラブを続けるカフェバー・キノコヤが製作した第1回作品。2022 年7月、第 33回マルセイユ国際映画祭コンペティション部門に正式出品された。
友だちのキタガワ(新谷和輝)の誘いで知らない町・十函(とばこ)にアルバイトの面接に訪れたサカグチ(カワシママリノ)は、地元PR誌を制作するタノ(柴田千紘)から映像作家でもないのに地元のPR動画を頼まれ、理不尽な仕事を断って家に帰ろうとする。だが、なぜかすんなり帰れず、歩調を合わせてくるキタガワと共に町をさまよう。かつて鋳物工業で栄えた町には、ダンプカーが走り、川が流れ、鋳物工場に働く職人がいた。
監督、脚本
脚本、原案
脚本
撮影
音楽
編集
照明
録音、整音
助監督
制作担当
プロデューサー
宣伝
宣伝美術
地図作画
special thanks to
予告篇制作
[c]kinokoya 2022
[c]キネマ旬報社