監督
2018年にフランスで地方都市から瞬く間に全土に広がり、長きにわたり続く市民活動“黄色いベスト運動”。政権への抗議デモと対峙する警官による暴力行為を撮影した現場映像を集め、当事者や有識者らの対話を通じ、公権力へ疑問を投げかけるドキュメンタリー。監督は、ジャーナリストで、フィリップ・ブローとのドキュメンタリー「Prison Valley」で2011年世界報道写真賞のインタラクティブ部門賞を受賞したダヴィッド・デュフレーヌ。2020年第73回カンヌ国際映画祭監督週間選出作品。
ストーリー
2018年にフランスで一般市民がマクロン政権に異を唱え立ち上がった市民活動”黄色いベスト運動”は、地方都市から瞬く間に全土に広がり、長きにわたり続く。燃料価格や生活費高騰による社会的不平等に対する怒りと不満が高まるにつれ抗議はときに破壊行為へと激化。2019年3月16日にはパリで200人以上が警察に拘束された。ダヴィッド・デュフレーヌ監督は『Allo, place Beauvau』というデータベースを立ち上げ、警官による暴力行為を市民が Twitter に投稿・報告する動画を集積。『Allo, place Beauvau』をWEB上で管理する中で、多くのデモが抑圧の対象となり、死傷者を生む凄惨な武力鎮圧が増大していくのを目の当たりにした。政権への抗議デモと対峙する警官は、なぜ暴力を振りかざしたのか。傷を負った市民や警察関係組織、弁護士、社会学者、心理セラピストたちに市民がデモの現場を撮影した数多くの記録映像を提示して、対話を促し、疑問を語り合いながら、正義と呼ばれる暴力の原因と結果を考究していく。
スタッフ
制作総指揮
ベルトラン・フェーヴル
撮影監督
エドモン・カレール
映像編集
フロラン・マンジョ
音声
クレモン・ディージュー
プロダクション・マネージャー
ヴァンサン・ガデル
ミキシング
ロール・アルト
カラーコレクション
ジュリアン・ブランシュ
音声編集