占部房子
フサエ
孤独や不安を抱えながら生きる4人の女を菜葉菜が1人で演じた全4話のオムニバス。大学で演劇サークルに所属していた40代の主婦ナナエは、同級生のフサエ、コウジと再会。さらに、不在の女優サヨコが3人の人生に影を落とす。<第一話「4人のあいだで」>監督は「親密な他人」の中村真夕。共演は「はい、泳げません」の占部房子、「犬も食わねどチャーリーは笑う」の浅田美代子。
<第一話「4人のあいだで」>20年ぶりに連絡を取り合った大学時代の同級生で、元演劇サークルの 40 代の男女。専業主婦となり、コロナ禍で自宅に入り浸っている夫と息子を持て余しているナナエ(菜葉菜)。事務職をしながらパートナーと暮らすフサエ(占部房子)。貧しいながらも役者を続けているコウジ(草野康太)。 彼らの人生に影を落とす不在の女優・サヨコ。不在の女性の存在が、見えないコロナのように広がり、3人の中に秘められた思いを呼び覚ます。<第二話「ワタシを見ている誰か」>フードデリバリーのバイトをしている写真家のカズヤ(好井まさお)がある晩、マンションに食事の配達に行くと、リモートワーク中の 30代後半の OL・メイ(菜葉菜)が出てくる。自分は食べられないから、代わりに注文した食事を食べてくれ、と泣きながらカズヤに頼むメイ。仕方なく玄関先で食べるカズヤ。何度かそんな注文が繰り返されたある晩、カズヤはメイの部屋に招かれる……。<第三話「ゴーストさん」>20 代後半の風俗嬢サチ(菜葉菜)は毎晩、帰宅途中のバス停にいる 60 代のホームレスの女性・カヨコ(浅田美代子)を、密かに“ゴーストさん”と呼んでいる。ある晩、ふとしたきっかけからカヨコと会話するサチ。かつて同じ夢を持っていた二人は、お互いの中に一時の救いを見出す。しかしそれは無残に打ち砕かれる……。<第四話「だましてください、やさしいことばで」>足の悪い母と暮らす40 代前半の盲目の女性トモコ(菜葉菜)の前に、弟の同僚を名乗る青年タケオ(上村侑)が現れる。急に弟の体調が悪化し、入院することになったので、お金を工面してくれというのだ。金を騙し取ろうとしたタケオだったが、トモコから思いがけない贈り物をもらう事になる……。
監督、脚本、企画
撮影監督
衣装
ヘアメイク
録音
録音
企画
プロデューサー
グレーディング
制作
制作
[c]T-artist
[c]キネマ旬報社