ジャン=ルイ・トランティニャン
Marco
残酷描写が話題となった「情無用のジャンゴ」のジュリオ・クエスティ監督によるサスペンス。1968年公開の国際版にはない残酷場面や異常場面が含まれる。巨大養鶏場を営むマルコは、妻に実権と財産を握られており、劣等感から彼女を殺害しようとするが……。屈折したマルコを「男と女」のジャン=ルイ・トランティニャンが、妻アンナを「わらの女」のジーナ・ロロブリジーダが、アンナの姪ガブリを当時18歳で後に「キャンディ」などに出演したエヴァ・オーリンが演じ、欲望渦巻く犯罪劇を、資本主義社会の非情さを絡めて描く。
ローマ郊外にある巨大養鶏場を営むマルコ(ジャン=ルイ・トランティニャン)は業界の名士として知られていたものの、経営の実権と財産は妻アンナ(ジーナ・ロロブリジーダ)が握っており、アンナに対し苛立ちを募らせていた。マルコは一緒に暮らし始めたアンナの姪ガブリ(エヴァ・オーリン)に手を付け、さらには妻への鬱憤を売春婦にサディスティックに当たることで晴らす。やがて彼は妻を殺す計画を立てるが……。
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