全盲の美術鑑賞者、白鳥建二さんの20年を振り返り、その友人たち、美術館で働く人々、新たに白鳥さんと出会った人々を追い、紡ぎ出される豊かな会話を掬い取ったドキュメンタリー。目の見えない人が「アートを見る」とはどういうことなのか。アートの力とはなにか。障害とは何か。見えないからこそ見えてくるものはあるのか。異なる背景をもった人々が一緒に作品を見て語りあう意味とは――。「見える」と「見えない」、障害と健常、アーティストと鑑賞者といった「線」を超えようとする人々を見つめる。ノンフィクション作家の川内有緒の同名書籍を原案に、川内と三好大輔が共同監督を務めた。
ストーリー
2019年の初頭、ノンフィクション作家の川内有緒は、友人のアートエデュケーターである佐藤麻衣子の紹介で白鳥さんと出会った。「白鳥さんと一緒に見るとほんとに楽しいよ!一緒に展覧会を見にいかない?」という言葉に誘われて美術館に行くと、想像を超えた体験が待っていた。白鳥さんは、目が見えない。そんな彼とアートを「見る」ということとは。この不思議な体験をきっかけに、2年間をかけて一緒にさまざまな美術館をめぐることになる。
スタッフ
監督、撮影、編集
三好大輔
監督、原案、企画、構成
川内有緒
音楽
権頭真由
音楽
佐藤公哉
サウンドデザイン
滝野ますみ
アニメーション
森下豊子
アニメーション
森下征治
スチール
市川勝弘
題字
矢萩多聞
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
株式会社アルプスピクチャーズ
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