結成30周年を迎えた沖縄発バンド『やちむん刺激茄子』のリーダー・奈須重樹の音楽人生を追ったドキュメンタリー。2023年10月に解体された沖縄最古の映画館・首里劇場での18人編成によるライブと奈須のインタビューを通して彼が紡ぐ楽曲の唯一無二の魅力に迫る。監督は「パイナップル・ツアーズ」の當間早志。第14回沖縄国際映画祭特別上映作品。
ストーリー
沖縄発のバンド『やちむん刺激茄子』のリーダー・奈須重樹は2021年、音楽活動30周年を迎えた。彼の作詞作曲能力は玄人筋には評判が良いが、これまで小ヒットが一曲のみ。それでもめげずに活動を続け、今は流しを中心に日銭を稼ぎながら精力的に新曲を発表している。そんな“売れない男”が脚光を浴びたのが、バンド結成25周年記念で挑んだ首里劇場でのスペシャルライブ。18人編成のビッグ・バンドで臨んだ彼は、満員の聴衆を前に天衣無縫なパフォーマンスを繰り広げ、沖縄最古の映画館を華やかな空気で包み込む……。