NHK朝のテレビ小説『ちむどんどん』にも描かれた、沖縄にルーツを持つ人たちが多く住む街、横浜の鶴見を舞台に、エイサーを伝えようとする若者たちの奮闘を通して、人と人の絆や深い思いやりを描いた劇映画。街角にはシーサーや石敢當(せきかんとう)が並び、さまざまな人種や世代をチャンプルーしていく鶴見の街の魅力と、沖縄市の園田青年会(そんだせいねんかい)が見せる迫力あるエイサーが見どころ。2023年・島ぜんぶでおーきな祭-第15回沖縄国際映画祭上映作品。2020年の「だからよ~鶴見」に続いて渡辺熱が監督・脚本を手掛け、沖縄出身の比嘉秀海が映画初主演を果たした。
ストーリー
舞台は横浜鶴見、季節は初夏。どこからともなくエイサーの太鼓が響き、間もなく行われる「道じゅねー」を知らせるポスターがあちらこちらに貼られている。鶴見のエイサー団体「潮風」のメンバーは、エイサーを盛り上げようと新人スカウトに余念がないが、なかなか人が集まらない。中心メンバーのひとり・美那は、キッチンカーでロコモコ丼を販売する一方、サンレレを弾くアーティストでもある。将来の夢は自分のライブハウスを持つことで、今はキッチンカーの前で歌声を披露している。ある日のこと、美那は沖縄出身の栄人という青年と出会う。ユーチューバーの学校へ行くために内地に出てきて半年余り、今は駅前から少し離れた沖縄料理屋で働いているらしい。同じ沖縄出身ゆえに、互いの身の上話に花が咲く二人。そして、何よりも美那が惹かれたのは、栄人がエイサーの本場、コザ出身だということ。「練習を見に来るだけでいいから」と強引に誘う美那におされ、参加する栄人。夢を追う者と、夢を探すものが、沖縄から遠く離れた鶴見の街で、エイサーを通して本当に大切なものをみつけていく。
キャスト
かーなー
川田広樹
REINA
大工哲弘
アルベルト城間
三崎千香
宮川たま子
シーサー玉城
なみなみ
岩上円香
あだにや結
たーにー
しゅうごパーク
渡辺熱
きいやま商店
中山琉貴
真栄城美鈴
平良太宣
小宮山裕子
武藤友祈子
小林アリス
スタッフ
監督、脚本
渡辺熱
撮影
小荒井寛達
音楽
岡田ピロー
編集
黒岩清乃
ヘアメイク
光岡真理奈
照明
嶋竜
録音
高橋玄
プロデューサー
野村拓哉
プロデューサー
石川元信
プロデューサー
下里優太
ラインプロデューサー
安岡直
音楽プロデューサー
濱野睦美
テーマ曲
奏絵
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
- 映倫区分
- G
- 製作年
- 2023年
- 製作国
- 日本
- 配給
- riverstone
- 初公開日
- 2023年12月23日
- 上映時間
- 113分
- 製作会社
- riverstone=ドロワーズナイン(制作協力:デッドストックユニオン)
- ジャンル
- ドキュメンタリー
[c]キネマ旬報社