浪曲という伝統芸能の魅力とともに、浪曲師・港家小柳、曲師・玉川祐子、沢村豊子といったレジェンドたちの芸が、港家小柳の弟子である港家小そめたち若い世代に継承されていくさまを記録したドキュメンタリー。短編ドキュメンタリー「港家小柳IN-TUNE」(15)、「鈴の音のする男」(16)、「河内の語り屋」(18)を発表してきた川上アチカ監督が8年の歳月をかけて完成させた初の長編映画。迫力満点の口演場面はもちろん、玉川奈々福、玉川太福など、当代きってのスターたちの出演も見どころ。
ストーリー
浪曲師の独特の唸り声、エモーショナルな節回し、キレのよい啖呵。曲師の三味線とのスリリングなインタープレイが、初めて見る者の心をたちまち鷲づかみにする。平成生まれの浪曲師や曲師が育ち、女性の演者が増え、浅草木馬亭の客席は昔ながらの愛好者と新たなファンが入り混じって新時代の到来を予感させる。伝説の芸豪・港家小柳に惚れ込み弟子入りした小そめが、晴れて名披露目興行の日を迎えるまでの物語。映画のもう一つの主役というべきは関東唯一の浪曲の常打ち小屋である木馬亭。舞台裏では、さまざまな人生が交錯し、ベテランから若手へと芸が継承されていく。カメラは、小柳と曲師の玉川祐子、そして小そめが大切な何かを育んでいく様子を克明に写し出す。
スタッフ
監督、撮影、編集、プロデューサー
川上アチカ
編集、アソシエイトプロデューサー
秦岳志
プロデューサー
赤松立太
プロデューサー
土田守洋
アソシエイトプロデューサー
藤岡朝子
アソシエイトプロデューサー
矢田部吉彦
整音
川上拓也
カラリスト
西田賢幸
写真撮影
五十嵐一晴
本編タイトル
大原大次郎
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
[c]Passo Passo + Atiqa Kawakami
[c]キネマ旬報社