監督
2018年、ジンバブエ共和国の軍事クーデター後初の大統領選の行方を、現職の暫定大統領に挑戦する野党連合の党首の姿を通して記録したドキュメンタリー。自由で公正、かつ透明な選挙は本当に行われるのか。民主化を求める国民と与党の激しい対立を臨場感をもって映き、サンダンス国際映画祭でワールドシネマ・ドキュメンタリー審査員特別賞を受賞した。監督はユニセフやユネスコのメディア・コンサルタントとしても活躍するデンマーク出身の女性監督カミラ・ニールセン。ジンバブエの新憲法制定に向けた権力闘争を追った前作「Democrats(民主主義者)」(2014年)の続編に位置付けられる。
ストーリー
1980年の独立以来、37年間にわたりジンバブエ共和国の政権を支配していたムガベ大統領が軍事クーデターにより失脚。後継者として同国第3代大統領に就任した与党、ジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線(ZANU-PF党)の代表ムナンガグワは翌2018年に行われる大統領選において「平和で信用できる公正な選挙を行う」と口では公言する。対する野党、民主変革運動(MDC連合)はモーガン・ツァンギライ党首のもと選挙に備えるが、大統領選の4ヶ月前にツァンギライ党首が癌で死去、MDC連合の新党首として若きカリスマと呼ばれる、40歳の弁護士のネルソン・チャミサが任命される。チャミサは、リチウム、プラチナ、金、ダイヤモンドなど60種類もの鉱物資源があるにもかかわらず、国民は貧困に喘いでいるジンバブエの国を変えようと動く。変わらぬ支配を目論む与党と、長年の腐敗に疲弊し変革を求める民衆に後押しされる野党。多くの国内外のマスコミや国民が注目するなか、国の未来を決める投票が始まるが……。
スタッフ
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ニュース
作品データ
- 原題
- PRESIDENT
- 映倫区分
- G
- 製作年
- 2021年
- 製作国
- デンマーク=ノルウェー=アメリカ=イギリス
- 配給
- NEGA
- 初公開日
- 2023年7月28日
- 上映時間
- 115分
- 製作会社
- Final Cut for Real=Louverture Films=Sant & Usant
- ジャンル
- ドキュメンタリー
[c] Final Cut for Real, Louverture Films & Sant & Usant
[c]キネマ旬報社