インゲボルガ・ダプクーナイテ
Rasa
30年前、ソ連の支配が及んだリトアニアを生き延びた人々が、現代になっても過去の亡霊に苦しめられていく様と、次々に起こる奇怪な連続殺人事件の真相を追う社会派ミステリー。55歳の警察局長ギンタスは市長選への出馬を決意した途端、昔の仲間が次々に殺され恐怖にさいなまれていく。出演は、ギンタスをヴィータウタス・カニウソニス、捜査官シモナスをアイニス・ストーピルスティス、市長ラサを「ミッション・インポッシブル」「ハンニバル・ライジング」のインゲボルガ・ダプクナイト(インゲボーガ・ダプクテイナ)。監督は「マシンガン・ツアー ~リトアニア強奪避航~」のエミリス・ヴェリヴェス。特集『カリコレ2023/カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2023』にて上映。
引退を目前に控えた警察局長のギンタスは、市長選挙への出馬を決意する。彼は長年にわたって街を統治してきた政治エリートたちと強い結束をもっていた。だが、彼が立候補を表明したその夜、ギンタスの親友だった地方検事に凄惨な死が訪れる。司法長官事務所は若くて野心的な特別捜査官シモナスを派遣する。共に捜査に乗り出すギンタス。だが、姿の見えない殺人者によって、次々に変死体が積みあがっていく。犠牲者の遺体のそばで見つかる奇妙な物体の意味を知るのはギンタスだけ。旧ソ連のルーブルの札束、ヘラジカの切断頭、遺体に塗られた蜂蜜――これらは、30年前の真実へとつながる。希望にあふれていた彼と仲間たちが血と欺瞞で築き上げた偽りの楽園へと。隠ぺいされた過去の恐ろしい事件が明るみになるにつれ、ギンタス、かつての仲間、そして街の人々は、恐怖の嵐へと巻き込まれていく。
Rasa
Gintas Krasauskas
Julius Petrikis
Loreta Liaudanskiene
Simonas
監督、脚本、編集
脚本
製作
製作
製作
撮影
音楽
美術
編集
衣裳デザイン
[c]キネマ旬報社