櫻井孝宏
おそ松
赤塚不二夫の名作ギャグ漫画『おそ松くん』の6つ子が、ダメな大人になった姿を描いた2015年の大ヒットTVアニメ『おそ松さん』から誕生したアニメーション映画。赤塚亭おそ松、カラ松、チョロ松、一松、十四松、トド松が、講談の傑作の数々を「おそ松さん」らしくアレンジして披露する。監修は人気講談師の神田春陽。泣き笑いからホラーまで、講談初心者でも楽しめる本格的な18演目を各6つに分け、「い」(45分)、「ろ」(48分)、「は」(46分)と、3パターンで劇場上映。「い」の演目は「大岡越前の名裁き系」の話を集めた。おそ松「禁断の……」(禁断の網「大岡政談より」)、カラ松「母の愛」(二人の母親「大岡政談より」)、チョロ松「嘘はダメ!」(直助・権兵衛「大岡政談」より)、一松「喧嘩両成敗」(奇縁友禅染め「大岡政談より」)、十四松「三方一両損?」(三方一両損「大岡政談より」)、トド松「復活炎上祭」(白洲の祝言「大岡政談より」)。
ここは、 6つ子が暮らす世界と瓜二つのパラレルワールド。大きく異なるのは、今なお江戸時代が続いている点だ。この世界の松野家は講談師の名門、赤塚亭。ところが、名人の赤塚亭松造(本名:松野松造)の息子であり、弟子でもある6つ子は、真面目な性格でまったく芸人には向かない。このままでは松造が運営する寄席「末松座」の将来も危うい。落ち込む松造の元に、ある日、女神(トトコ)が現れる。そして、本来こちらの世界に生まれるはずだった6つ子は別の次元にいるから、ちょっと連れてくるわー!と言い残し、空の彼方へ消え去る。そして、別次元にいた6人はパラレルワールドに連行され、末松座で自分たちと同じ容姿を持つ6つ子と対面する。
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