マッシモ・デ・フランコヴィッチ
Mario Salamant
民話やチェーホフの短編小説などから着想を得て人生の機微を幻想的に描き、2019年スロヴェニア国際映画祭最優秀作品賞など11部門を制した寓話的ドラマ。息子からの連絡を待ち続ける老大工マリオと、夫が戦争から戻らぬ栗売りのマルタが、栗の森で出会い……。監督は、グレゴル・ボジッチ。2014年に自身が手がけた短編「Suolni iz Trsta」を基にしている。35mmとスーパー16mmフィルムを駆使し、ゆっくりと時が流れる森の日常を陰影深く描き出す。老大工マリオをイタリアの名優マッシモ・デ・フランコヴィッチが、最後の栗拾いマルタをクロアチアで活躍するイヴァナ・ロスチが演じる。なら国際映画祭2020インターナショナルコンペティション部門審査員特別賞を受賞。
1950年代、イタリアとユーロスラビアの国境地帯にある、美しい栗の木々に囲まれた小さな村。第二次大戦後、長引く政情不安から多くの者が村を離れ、村に残った者は戻ってくるはずもない家族や隣人をただ待ち続けていた。ケチな老大工のマリオは家を出た一人息子からの連絡を待ち続け、息子宛てに手紙を書いては投函することなく引き出しにしまっていた。一方、夫が戦争から戻ってこない栗売りのマルタは、夫からの手紙と数枚の写真を手掛かりに、現在彼が住んでいると思しきオーストラリアに向かうつもりでいる。ある日2人は栗の森の中で出会い、互いに身の上を話していく。そしてマリオはマルタにある提案をするが……。
監督、脚本、編集
脚本、製作
共同製作
撮影
音楽
音楽、音響効果
美術
編集
編集
衣裳デザイン
衣裳デザイン
音響効果
日本語字幕
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